私の成長ストーリー(大学院)片山 浩子 さん
- 片山 浩子 さん
- 総合情報研究科 博士課程 数理・環境システム専攻
2023年3月修了 - 札幌大学 講師
- 総合情報研究科 博士課程 数理・環境システム専攻
大学院で身につけた力が現在の教育・研究活動の基盤

2026/08/21 更新
- 大学院入学前はどのようなことに関心をもって岡山理科大学大学院に入りましたか?
- 私は文系大学を卒業後、留学生への日本語教育に携わってきました。教育の現場で学生と接する中で、「学生の能力を伸ばすためにはどうすればいいのか」、また「その能力をどのように適切に評価すればいいのか」という疑問を抱くようになりました。その答えを知りたいと思い、カテゴリカルデータや数量データを統計学の手法で分析し、科学的な視点から社会の現象を明らかにする研究を行っていた森裕一先生のもとで学びたいと考え、岡山理科大学大学院へ進学しました。
- 大学院入学後で特に印象に残っている岡山理科大学での学びはどのようなものですか?
- 入学当初は統計学の知識がほとんどなく、専門用語や理論、統計ソフトの使い方など、すべてが初めて学ぶことばかりで、理解するのに苦労しました。研究に行き詰まり、何度も挫けそうになりましたが、そのたびに先生方が励まし、丁寧にご指導くださったおかげで諦めず続けることができました。
大学院生活の中で、私が研究の面白さを実感するきっかけとなったのは、項目反応理論(IRT:Item Response Theory)を学んだことでした。この理論は、回答者の能力だけでなく、質問項目そのものの特性も評価できる理論であり、その考え方に大きな魅力を感じました。さらにこの理論を調査分析へ応用した成果が博士論文へとつながりました。研究を進める中で試行錯誤を繰り返し、研究の難しさだけでなく、データから新たな発見を導き出す喜びも実感しました。
また、研究成果を海外の学会で発表したことも特に印象に残っています。文化や価値観の異なる研究者と交流し、自分の研究を世界へ発信できたことは、私自身の視野を広げる貴重な経験となりました。研究計画の立案から論文執筆まで一貫したご指導を受けられたことも、岡山理科大学大学院だからこそ得られた貴重な学びだったと感じています。
- その学びをいかして出すことができた成果や成長の実感について教えてください。(就職先でのことなど)
現在は札幌大学で統計学やデータ解析の授業を担当し、大学院時代に培った知識や調査分析の力を学生へ伝えています。また、学生とともに北海道奈井江町の「子どもの権利条例」に関する意識調査や、地域住民と大学生の交流を促進するための実態調査など、地域課題の解決に向けた研究にも取り組んでいます。
大学院で培った調査分析の力を、教育や地域貢献の現場で生かせていることに大きなやりがいを感じています。また、大学院で身につけた「データをもとに課題を分析し、考察する力」は、現在の教育・研究活動の基盤となっています。
- 今から振り返ると、ワクワクに目覚める前の自分はどういう状態でしたか?
- 振り返ると、大学院へ進学する前の私は、「疑問に思ったことを自ら探究する楽しさ」を知りませんでした。しかし、岡山理科大学大学院で研究を重ねる中で、データから新たな発見を導き出す面白さを知り、その内容を世界に発信することを経験することで、視野を広げることができたことは、現在の教育・研究活動の原点となっています。
- 後輩へのメッセージをお願いします。
- 岡山理科大学大学院での学びは、私にとって自分自身を大きく成長させる貴重な機会となりました。新しいことに挑戦したい、自分の可能性を広げたいと考えている方は、ぜひ一歩踏み出してみてください。その一歩が、新たな発見や成長につながり、将来の可能性を大きく広げるきっかけになると思います。