一人ひとりの目標を叶える4つのコースを設置
化学の素養をもった研究者・教員を養成。
本学科では、化学的観点から豊かな社会に貢献するため、新素材開発につながる基礎研究をはじめ、発光材料や電池材料といった機能性材料の創成や、環境および生体分析の新手法の開発などについて研究しています。社会に出て活躍するための明確なビジョンをもってカリキュラムを履修することができるよう、2020年度より「大学院早期進学コース」「先端化学コース」「教職支援コース」「資格支援コース」の4つのコースを設置。化学の素養・知識をもった社会に役立つ研究者・教員を養成します。

学ぶ領域・分野
[バイオ・有機物質創成系列]
生物のからだを構成する有機物質の構造や性質、反応性、合成の基礎について学ぶ。新しい機能をもつ糖や、DNAなどの生体関連物質を合成し、それらの構造や性質についても研究。生活に役立つバイオ・有機物質の創成をめざす。
[生体・環境分析系列]
地球環境に存在する物質の分布や挙動など、未知の部分が多い研究には分析法の開発が不可欠。独自に開発中の顕微鏡を用いることなどにより、生体物質や環境物質を分析・解析。生体や環境に関する新たな知見の獲得をめざす。
[マテリアル創成系列]
省エネルギーや環境負荷の低い未来型社会の実現をめざし、錯体化学や無機化学、高分子化学の知識と理解をベースに、マテリアルサイエンスの新しい原理の探究と新しい材料の創成にさまざまな角度から取り組む。
4年間の学びの流れ
実験を通して、知的好奇心を刺激
実験科目を多く開講し、「分析化学」「無機化学」「有機化学」「物理化学」など化学の基礎を学習。関連する専門関連科目を学び化学の基礎を固めて、1年終了時に希望のコースを選択します。
自己実現に向けたコースを選択
大学院早期進学コース・先端化学コースでは、「バイオ・有機物質創成」「生体・環境分析」「マテリアル創成」の各プログラムに沿った専門科目、教職支援コース・資格支援コースでは、免許・資格取得支援プログラムを履修。秋学期には、専門的な化学実験が開講されます。
専門知識を活用する能力を習得
大学院早期進学コースの学生は研究室に配属され、先端化学コースの学生は先端化学実験を選択して研究活動を実施。教職支援コースの学生は教職関連科目を学習し、資格支援コースの学生は演習科目を中心に学びます。
テーマに基づき最先端の研究に取り組む
卒業研究の論文作成や研究発表を通して、課題とその解決方法を見出し、新たな価値を見出す能力を習得。文章作成法や読解能力、プレゼンテーション能力、コミュニケーション能力、自己管理力などを養います。
カリキュラム(専門教育科目)
選択科目 選択必修科目 必修科目
1年次 | 2年次 | 3年次 | 4年次 | ||
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基礎科目 | 無機化学Ⅰ・Ⅱ/有機化学Ⅰ・Ⅱ 物理化学Ⅰ/分析化学Ⅰ・Ⅱ 化学実験Ⅰ・Ⅱ |
物理化学Ⅱ 無機化学Ⅲ/有機化学Ⅲ 有機化学実験/無機化学実験 無機化学演習/有機化学演習 物理化学演習/分析化学演習 |
分析化学実験/物理化学実験 先端化学実験 |
卒業研究 Ⅰ・Ⅱ |
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専門科目 | 共通 | 情報リテラシー コンピュータ入門 化学のための数学 |
化学プレゼンテーション |
化学トピックス/ポリマーの化学 量子化学 化学英語IA・IB/化学英語IIA・IIB |
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大学院早期進学 コース |
化学特別実験 | ||||
先 端 化 学 コ ー ス |
バイオ・有機物質創成プログラム | バイオ有機化学 有機反応化学/有機分析化学 |
薬品合成化学 |
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生体・環境分析 プログラム |
機器分析化学/化学環境論 化学反応解析 |
鑑識の化学 | |||
マテリアル創成 プログラム |
固体化学/錯体化学 | 柔らかい分子系の化学 エネルギーの化学 |
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教職支援コース | 教職基礎演習 | 教職のための化学 野外実践指導実習Ⅱ 理科教材開発指導 授業実践演習/教職のための地学 教職のための生物/教職のための物理 教職のための文章表現法 教職のためのプレゼンテーション |
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資格支援コース | 化学技術概論 | 安全化学/環境分析化学 放射線化学 |
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専門関連科目 | 物理学基礎論Ⅰ/物理学基礎論Ⅱ 生物学基礎論Ⅰ・Ⅱ/生物学基礎実験 地学基礎論Ⅰ・Ⅱ/地学基礎実験 |
物理学基礎実験 |
※履修モデルはこちら
研究室紹介
Student’s Voice
在学生(4年生)
阿黒 芽実
広島文教女子大学附属高校出身
(現:広島文教大学附属高校)
化学に熱い先生と仲間に刺激を 受けて研究に邁進する日々。
身の回りのものはすべて化学物質で構成されていることを知り化学に興味を持ち、化学を基礎からしっかり学べる岡山理大に進学しました。現在は、白色LED照明に使える新しい蛍光体の研究をしています。実験やレポートを重ねるなかで、大きな支えとなるのが学科の仲間や先生方です。
化学科には、化学に対して熱意のある人が多く、刺激を受けることが多々ありました。自分とは違うテーマの研究内容を聞くだけでも新しい発見や自分の研究にいかせるヒントがあります。先生方もとても親切で、分からないことを質問にいくといつでも丁寧に対応してくださいます。卒業後は大学院に進学予定。今行っている研究をとことん究めた先に、どんな世界が待っているかワクワクしています。将来は大学や大学院での学びをいかし、化学の力で暮らしを豊かにするような研究職につきたいです!