よりよい社会づくりに貢献するため、
動物看護師をはじめとする
幅広い「動物の専門職」を養成。
世界に目を向けると、食の安全や動物感染症対策、実験動物を用いた先端医療開発などの分野で活躍できる人材の養成は急務。家族の一員である動物においても、さまざまな問題があり、その解決には多様な専門性が必要です。本学科では、愛玩動物看護師を含む動物のスペシャリスト「獣医関連専門家(Veterinary Para-Professional:VPP)」を養成。獣医療看護・ライフサイエンス・公共獣医事の各分野で、動物とともに生き、よりよい社会づくりを担う人材の養成をめざします。

学ぶ領域・分野
[獣医療看護分野]
一般的な動物看護技術に加えて動物栄養学、高齢動物看護学、チーム獣医療学などについて理解を深める。また、二次病院として獣医学教育病院を有する環境をいかし、高度獣医療における動物の管理やケアについて実践的に学ぶことで、専門性の高いスキルと知識を身につける。
[ライフサイエンス分野]
生命倫理・動物福祉、実験動物学に加えて、めざましく発展しているゲノム編集技術に関わる遺伝子工学、生殖工学などを学習する。実験動物の取り扱いや実験動物施設の管理運営に対応できる、専門的な知識と実践力をもつ人材を養成する。
[公共獣医事分野]
産業動物学、人工授精学、食品衛生学、公衆衛生学などを学習。また、感染症対策や食の安全性を担う職業は公務員であることが多いため、公務員対策のスペシャリストを専任教員に据え、公務員として活躍できるよう専門的知識と技能をもつ人材を養成する。
4年間の学びの流れ
VPPの職域や動物の基本的構造・機能について学ぶ
VPPの担う広範な職域や動物の基本的構造と機能について知識を習得。動物の健康維持や、人と動物のより良い関係について学びます。
動物の病気の原因、構造、予防法などを理解
動物の病気の変化、原因となる微生物や寄生虫、食品衛生などに加えて、動物看護に関する基礎的な知識や技能を身につけます。
VPPの専門的知識と技能の習得
臨床検査、動物内科看護、動物外科看護などの動物看護に関する応用的な知識や技能を身につけます。さらに、獣医療看護分野、ライフサイエンス分野、公共獣医事分野から選択し、専門的に学びます。
各分野での専門的知識と技能の習得と卒業研究
各分野での専門性をより高めるための講義、実習による知識と技能を習得するとともに、卒業研究を通して論理的思考法やプレゼンテーションといった表現法を身につけます。
研究室紹介
Student’s Voice
在学生(2年生)
政所 夕里奈
兵庫県立播磨農業高校出身
研究での成長に手ごたえ。 将来の選択肢が広がりました。
人の体の仕組みに興味があったため、臨床検査技師の資格がとれる理学部ということで岡山理大を選びました。
現在はうつ病に関する研究を行っています。マウスを使った実験などでは、最初はうまくいかないこともありましたが、先輩や先生のフォローもあり回数を重ねるごとに技術面でも成長することができました。卒業後は院に進学予定。将来的には臨床検査技師を仕事にすることが目標でしたが、現在は研究職に進む道も考えています。どちらに進むにしても、理大での学びをいかせることが今からとても楽しみです。
岡山理大は先生との距離が近く、疑問や壁にぶつかったときに相談しやすい環境です。院生の先輩にアドバイスを受けることも多く、さまざまな意見に触れることができるのも魅力だと思います。