私の成長ストーリー高野 恵輔 さん
- 高野 恵輔 さん岡山理科大学附属高等学校 出身
- 2015年度卒業/岡山理科大学大学院 工学研究科(現 理工学研究科)/北陸先端科学技術大学院大学 助教
学科・研究科での人とのつながりが専門性を深める

2026/01/29 更新
- 入学前はどのようなことに関心をもって岡山理大に入りましたか?
- 幼少期からコンピュータ等が身近にあったこともあり、なんとなく小学生くらいの頃から電子系・情報系への進路を思い描いていました。
年を重ねて技術に触れるうちに自身でも作る側へ立ちたいと考えるようになり、それを実現するにはコンピュータの理論や仕組みの根本を理解しておく必要があると考え、コンピュータについて基礎から学ぶことのできる、かつJABEE認定の公的に認められ充実したカリキュラムを実施している情報工学科に進学を決めました。
※実は機械構造・設計も学ぶことができる知能機械工学科(現:情報理工学科AIロボティクスコース)と直前まで進路選択を悩んでいました。
- 入学後で特に印象に残っている岡山理大での学びはどのようなものですか?
- ・博士後期課程までの付き合いになった指導教員との出会い
入学して間もない頃は「AIに関連する研究」を実施したいと漠然と考えていました。しかし、サブチュータ制度*1で担当いただいた先生が、学科では珍しくハードウェアを専門としており、話を伺ううちに興味がAIからコンピュータアーキテクチャの方にシフトしていきました。結果として、その先生の研究室で博士論文を書くまでに至り、今現在もハードウェアを中心とする技術の研究を続けるくらいに影響を受けています。
・サークル活動
ものづくりの技術を網羅的に扱うサークルが学内に少なく、どうせなら自分たちで自由にできるように作ってしまえと思い、サークルを設立しました。一方で、独学や勉強会などに出るだけでは技術の習得・発展に限界があると感じていたところ、定期的にロボコン等に参加しているサークルを知人経由で紹介してもらい、そこで一人でロボットを仕上げられるぐらいに鍛えてもらいました。
2つのサークルにおいて、技術力の向上だけでなく、組織運営についても経験が得られたのは非常に良かったと思います。 また、これらの経験を通し、さまざまな人とも出会えたことは良い経験でした。
*1 チューター制度 : 教員が学生と日常的に交流し、学修や学生生活に関する相談に応じ、よりよい学生生活を支援する制度です。1〜3年次はクラス担当、4年次はゼミ指導教員がチューターとなり、履修登録から生活・心の悩みまで幅広く相談できます。
- その学びをいかして出すことができた成果や成長の実感について教えてください。
- たくさんありますが、まずは博士号を取得するに至れたところです。根気強く指導いただいた先生方によるところもありますが、一人で大規模なシステムの提案・実装・評価まででき、それを論文という形にできたことが大きな成果だと胸を張って言えます。
また、現在は大学教員という立場におり、現所属において教育と研究の両面に貢献をしています。もともとあまり人前に出ることが得意ではなかった自身が、指導する立場として今働けていることが成長を実感する点ではないかと思います。
しかし、これに慢心せず、引き続き成長し続けていきたいですね。


- 今から振り返ると、ワクワクに目覚める前の自分はどういう状態でしたか?
- 具体性のない漠然としていて現実味がない目標しかもっていなかったため、全体的に自信がなかったかと思います。 ちなみに、今が自信にあふれているかというとそういうわけではないです。
- 後輩へのメッセージをお願いします。
- 大学に入った時点で目標をもっている/自信がある方は少ないと思います。私の場合は、人との出会いを通して、目標や自信を得ることができたと考えています。もちろん偶然の出会いというのもありますが、人と関わろうとしないと、とことん人との関係が希薄なまま期間を終えることになるのが大学生活です。ぜひ、人との関わりのある場所に飛び込んで、さまざまな経験を通して見識を広げてほしいです。 今の時点で本人すらもわかっていない適性・継続できることが、人との関係で見えてくることがあるかもしれません。