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私の成長ストーリー稲葉 勇人 さん

恐竜学科(旧 生物地球学科(恐竜・古生物学コース))

稲葉 勇人 さん愛知県立国府高等学校 出身
2019年度卒業/岡山理科大学大学院 総合情報研究科(現 理工学研究科) 博士課程(後期)

従来の古生物学の枠を超えた多様な研究と施設が夢を後押し

入学前はどのようなことに関心をもって岡山理大に入りましたか?
恐竜に関する専門的な知識や技術を学びたいという思いで入学しました。また、古生物学全体に関心を抱くきっかけになった博物館学芸員になる夢があったため、学科にて学芸員資格を取得できる点も入学を決めた大きな要因です。さらに、当時文系であった私にとって、理系の学部でありながら文系科目での受験に対応していたことが大変魅力的でした。
入学後で特に印象に残っている岡山理大での学びはどのようなものですか?
学科では、古生物学や地質学など、さまざまな専門分野について学ぶことができました。また、レプリカの作成や国内各地で実物の地質や化石を観察できたことなど、幅広い実習にも参加できました。さらに、大学院では「化石のタンパク質」をテーマに、古生物学や生化学など、複数の専門領域を横断する研究に取り組んでいます。研究活動を通して、モンゴルやカナダでの海外調査にも参加し、実際に恐竜化石を発掘する貴重な機会も得られました。
大学内に恐竜学博物館が設置されていることも大きな魅力です。研究や実習の際には、博物館の標本と比較できる環境や、CTスキャンなどの専門機器の設備により、疑問点をすぐに解消できました。博物館運営補助員として、来館者の方々へ解説を行うことで、博物館活動について学内で実践的に学べることもよかった点です。
その学びをいかして出すことができた成果や成長の実感について教えてください。
国内外の化石発掘調査へ参加し、さまざまな学会にて研究発表を行うことで、コミュニケーション力やプレゼンテーション力が向上しました。これらに加え、これまでに習得した専門的な知識や経験は、恐竜学博物館の展示解説にて、来館者の方に向けて専門的な内容をわかりやすく伝える力を育む基礎となりました。展示解説後に来館者の方から自発的な質問をいただいた際には、内容をうまく伝えられたことを実感し、自分自身の成長を感じました。
今から振り返ると、ワクワクに目覚める前の自分はどういう状態でしたか?
古生物が好きという気持ちと、研究活動を行い、学芸員になりたいとの目標がありました。しかし、夢の実現に向けた道筋や学芸員という職業に対する具体的な想像はできていなかったと思います。
後輩へのメッセージをお願いします。
新設される「恐竜学科」には、前身である「恐竜・古生物コース」で培われた教育研究体制と、恐竜学博物館へとつながる約30年にわたる古生物学の活動が受け継がれています。また、岡山理大には多様な専門分野の先生方が化石に関わる共同研究を行っており、従来の古生物学の枠を超えた多様な研究を数多く実施しています。こうしたさまざまな専門分野の先生方は、入学される皆様の多様な学びを支え、夢の実現を後押しできる大きな存在になると思います。私自身、大学2年生のときに思い切って先生の研究室の扉を叩いたことで、今があります。そのときには気づきませんが、チャンスはどこにでも存在するため、とにかく行動してみることがとても大切だと思います。
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