私の成長ストーリー滝口 理華 さん
応用数学科
- 滝口 理華 さん兵庫県立北摂三田高等学校 出身
- 2017年度卒業/合同会社ユー・エス・ジェイ
科学イベント企画運営で得た成功体験が夢を実現
- 入学前はどのようなことに関心をもって岡山理大に入りましたか?
- レイトン教授シリーズ*でお馴染みの多湖輝先生の本で、時折登場する数学の問題をきっかけに、「あっ!」という閃きや驚き、「わかった!」という爽快感をくれる数学という学問が好きになりました。将来は、数学の楽しさを伝えられる教員になりたいと思い入学しました。 *レイトン教授シリーズ:家庭用ゲームやスマートフォン向けゲームとして開発されている謎解きファンタジーアドベンチャーゲーム
- 入学後で特に印象に残っている岡山理大での学びはどのようなものですか?
入学後に「楽しい科学の伝道師」の養成プログラムがあると知り、科学ボランティアセンターでの活動に参加しました。さまざまな科学イベントに参加し、地域の子どもたちと楽しい科学の世界を体感する中で、「科学」といえど、扱う題材は「化学」や「物理」ばかりであると感じていました。2年生では自身の専攻分野である「数学」で子どもたちが楽しめる題材はないかと模索し、「一筆書き」を題材に科学イベントを企画。参加対象である子どもたち目線で直感的な楽しさを追求する一方で、講師となる自分自身は、きちんと数学的な背景部分も含めて正確に大学レベルで学ぼうと、学科の先生のサポートを得て独学しました。イベントが成功するか不安もありましたが、楽しむ子どもたちの姿を想像するとワクワクして、そのための「学び」はより充実していて楽しいと気付きました。初の数学イベントは大成功し、卒業後数年経った今でも定番イベントとして定着していると聞いています。目的を明確にした上で能動的に学ぶ姿勢や、今後も新しいことに挑戦する勇気をこの成功体験を通して得ることができました。
- その学びをいかして出すことができた成果や成長の実感について教えてください。
- 大学卒業後は他の大学の大学院に進学し、現在はビジネスアナリストとして、ゲスト満足度とビジネス成長の最大化を目指し、さまざまなデータの調査・分析を行っています。日々、よりよい分析のためは、常に知識やスキルをアップデートする必要がありますが、知識のアップデートを義務のように捉えず、学びのその先に待つワクワクを想像しながら楽しんでいます。それは、日々の業務に大学時代の経験と通ずる部分を感じているからだと思います。
- 今から振り返ると、ワクワクに目覚める前の自分はどういう状態でしたか?
- 興味をもったことに対して、挑戦する前から「私なんて…」や「失敗したらどうしよう」のような気持ちが先行してしまい、挑戦することに消極的でした。そもそも、挑戦の方法すら知らず、第一歩の歩み方も知りませんでした。
- 後輩へのメッセージをお願いします。
- 同級生同士の助け合い、学科内での上級生・下級生のつながりが強くあるため、日々の学びのサポートはもちろん、何かに挑戦するときは応援してくれる心強い仲間がたくさんいます。特に、縦のつながりが強いということは、例えば、「憧れの教員になる」という同じ夢をもっている先輩の挑戦する過程を間近に見て、夢の実現を一緒に喜び、次に自分が挑戦し夢をかなえ、後輩に見せる、というサイクルができあがっているということです。身近に挑戦する人、夢を叶える人がいると勇気が湧いてくるものです。私は当初の夢であった教員にはなりませんでしたが、あの先輩のようにと追いかけるうちに、別の好きを仕事とする手段を学生時代に見つけました。後輩となる皆さんも岡山理大で各々の夢を実現してもらえたらと思います。
一覧にもどる