知能機械工学科

知能機械工学科

工学部

ものづくり初心者でも安心のカリキュラムで機械を設計・製作・制御できる 技術者・研究者を育成。

知能機械工学科3つのポイント

協働して機械を設計・製作(加工)・制御できる自律した技術者を育成
理工学の初心者にも対応した
教育環境。機械工学を中心に
電子工学や情報工学も学習
社会人として必要な素養を伸ばす。
大学院進学を推奨

ものづくりの現場で役立つロボット・メカトロニクス技術を身につけます。機械の設計・製作、電子回路、情報処理に関する知識や技術を習得し、学内ロボットコンテストで実践。初心者でもロボットを協働して設計・製作・制御できる力を培い、総合的に製品づくりができる技術者をめざします。こうしたものづくり教育による「一人で機械(ロボット)が設計できる技術者の育成」は、日本工学教育協会の中国・四国工学教育協会賞を受賞(2014年)するなど、学外からも高い評価を受けています。

 

4年間の学びの流れ

数学、物理学といった工学系の基礎を固める

基礎科目については高校での履修状況に応じたクラスを編成し、各学生の習熟度を把握しながら講義を実施します。「ロボットものづくり体験演習」などでは実践面も重視。携帯電話に使われる振動モータを用い、移動できるロボットをチームで製作し、コンテストも実施します。

機械工学など専門基礎分野を学ぶ

講義と実験・実習を通して、ハードとソフトを幅広く学びます。秋学期の実践科目「ロボット知能化演習」では移動制御プログラムを使い、赤外線センサで周囲の迷路を自主的に探索できるロボットをチームで製作。コンテストも実施します。

コースの方向性に沿った専門分野を学ぶ

「ロボットシステムコース」「アミューズメント工学コース」のいずれかを選択。各コースの専門科目を学び、自らの研究分野を見つけます。秋学期には、将来の目標に合った研究テーマから研究室を選択。卒業研究に向けてプレゼミがスタートします。

特定分野のテーマに基づき卒業研究に取り組む

選択した研究室の分野に基づいてテーマを決め、調査や実験などを重ねながら卒業研究を進めます。他分野との合同ディスカッションや研究発表会などを通じ、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力、デザイン能力、問題解決能力なども身につけます。

学ぶ領域・分野

機械工学

材料、流体、機械、熱という4力学に加え、計測制御、機械製図、機械加工など、ものづくりに必要な知識と技術を習得する。

情報工学

高度なロボットシステム構築のために不可欠なソフトウェアについて、C言語やアルゴリズムなど基礎と応用の力を習得する。

ユニバーサルデザイン

年齢や障がいの有無に関わらず、あらゆる人が共用できる人間中心設計の理念を学び、機械システムの設計や評価の方法を習得する。

電気・電子工学

ロボット製作に不可欠な科学技術で、社会生活の基盤でもあるアナログとディジタル両方の基礎的な回路設計の方法を習得する。

福祉人間工学

ヒューマンインターフェースの考え方を基礎から学び、使う人の立場を考えた生活支援機器の設計や評価の方法を習得する。

カリキュラム

選択科目 選択必修科目 必修科目

  1年次 2年次 3年次 4年次
基礎科目 共通 基物理学実験力学Ⅰ・Ⅱ
情報リテラシー

コンピュータリテラシー
電磁気学/解析学Ⅰ・Ⅱ
線形代数/物理学Ⅰ・Ⅱ
応用数学Ⅰ・Ⅱ
プログラミング演習
  卒業研究Ⅰ・Ⅱ
専門科目 共通 機械製図ⅠA・B人間工学
ロボット工学概論
アミューズメント工学概論
加工学
材料力学Ⅰ・Ⅱ/流体力学Ⅰ・Ⅱ
ロボット運動学
知能情報処理

ディジタル電子回路
アナログ電子回路
熱力学/数値計算法
機械力学/機械製図ⅡA・B
機械加工実習
制御工学Ⅰ・Ⅱ
知能機械工学実験Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
ロボットダイナミクス
ユニバーサルデザイン

アドバンストセミナー
材料工学/センサ工学
データ解析
ものづくり
実践科目
ロボットものづくり体験演習 ロボット知能化演習 機械創造工学Ⅰ・Ⅱ
ロボット
システムコース
    ロボット制御工学
アクチュエータ機構学
知的制御システム論
ロボットビジョン
アミューズメント
工学コース
    アミューズメントコントローラ
バーチャルリアリティ
アミューズメントプログラミング
ヒューマンインターフェース
専門関連科目 共通   工業デザイン
化学実験
 
上級科目 共通 上級数学Ⅰ・Ⅱ    

在学生・卒業生からのMessage

1年次からものづくりに取り組みチームでロボット製作を経験。
リハビリ支援機器の開発に取り組む。

 子どもの頃からものづくりに興味をもち、将来は人の役に立つものを作りたいと考えていました。また、若いうちに地元の京都を離れて暮らしてみたいという思いもあった私にとって、1年次から本格的にものづくりに取り組めて、関西から程よい距離にあった岡山理科大学は魅力的な進学先でした。京都に比べて、岡山は家賃が高くなく便利で住みやすい街ですし、学生時代を過ごすにはとても良い環境だと思いました。

 1年次からものづくりを学べる授業が充実していましたが、なかでも3年次に学んだ「機械創造工学Ⅰ•Ⅱ」は、仲間とチームを組んでロボット製作に取り組む内容で、とても印象に残っています。玉入れや綱引きで他チームと競うロボットの製作は、パーツの予算や規格があらかじめ決められています。限られた条件の中でロボットを製作する難しさに頭を抱えつつも、チームでやり遂げる楽しさもあり、とてもいい経験になったと思います。

 4年次からは赤木 徹也先生のメカトロニクス研究室で、股関節のリハビリ支援機器の開発に取り組んでいます。中学生の頃に事故で怪我をした経験から、患者さんが安心して使える機器にするため、動力を空気圧で制御する機構を採用。特に安全性を重視した設計です。まだまだ改良の余地がありますが、将来的に家庭で治療ができる技術の開発につながればと思い、研究に取り組んでいます。卒業後は、自動車や産業機械などのプロダクト設計の企業に就職します。大学で学んだ知識や技術を、社会で発揮していきたいです。

在学生(4年生)

田村 理佐子
京都府立東舞鶴高校出身

課外活動でロボコンに出場し、全国2位に。
今も一からの試行錯誤で薬液用バルブを開発中です。

 「ものづくりって、おもしろそうだな」。工作が好きだった私にとって、これは大学選びの原点です。大学のロボット製作はCADによる設計、レーザー加工機でのフレームづくりなど本格的な内容。4年次には「レスキューロボットコンテストに出場したい!」と、課外活動のプロジェクトを立ち上げました。結果、初出場で全国2位に。仲間と熱くなる貴重な経験ができました。研究室では、電磁石を使って瞬間的な電力で開閉が可能な空気圧弁を開発し、国際学会での発表も経験。空気圧制御機器メーカーに勤める現在の仕事は、半導体製造装置に使われる薬液用バルブの開発です。素材を選び、設計し、強度や流量といった性能をチェック。工夫と試行錯誤を重ねた大学での日々が今につながっています。

2011年3月修士課程修了

上田 宗史
京都府 東山高校出身
SMC株式会社勤務(茨城県)

※在学生についての掲載内容は2019年3月時点の情報です。