お知らせ

NEWS&TOPICS

  • HOME
  • NEWS&TOPICS
  • 【先生コラム 探究のまど】第3回—経験値を高める(引き出しを増やす)には―

【先生コラム 探究のまど】第3回—経験値を高める(引き出しを増やす)には―

2024.10.24更新学科レポート
[初等教育学科][中等教育学科]

【先生コラム 探究のまど】第3回—経験値を高める(引き出しを増やす)には―

~教育学部の先生たちが日々の中でふと感じたことをつぶやくコラムです~

 よく「経験は大事だ」と言いますよね。確かにそうです。では、どうすれば多くの経験ができるのでしょう?
 すぐ思いつくのは、ボランティア、アルバイト、新しい習い事、外国のような知らない土地を旅する・・など、いくつかあります。でも、ふと考えれば、私たちは何も「経験値を上げる」ことを目的に、日々生きている訳ではないですね。反対に、“経験豊富な人”がどうしてそのような人になったのかを考えると、その理由が分かりそうです。具体的な人名はさておき、歴史上の有名人や、私たちの身近にいる経験豊富な人たちは、当然“経験豊富な人になろう”とは思っていなかったはずです。
 なぜなら“経験豊富”というのは、あとから他者が下す評価、つまり“結果の一面”に過ぎないからです。実際にご本人たちは、目の前にせまりくる様々なことにただ取り組み、解決し、上手く行かないときは悩み、そして切り抜ける、という体験を繰り返すうちに、いわゆる“引き出し”が増えて行ったのでしょう。そしてこの“引き出しが増える”という所こそがポイントになるのだと思います。
 ところで“引き出し”って何なんでしょうね?本来はタンスや食器棚や机についているアレですが、近年は私たちが個人的に備えた知識・スキルの幅広さを指すようになっています。「私にはその引き出しがないので、〇〇さんにお願いしたい・・」なんて言い方をする人もいます。
 また、同じように色々な経験をしているように見えるのに、“引き出し”が増えている人と増えていない人がいたりします。この違いはどこから来るのでしょう? そしてこの問いに答えるにはどんな“引き出し”が必要でしょうかね?(初等教育学科 松岡 律)