初等教育学科3つのポイント


現代に必要な教育力を育成

コミュニケーション力を鍛える
本学科では、卒業単位内の履修で小学校教諭一種免許状を取得することができます。現在の小学校の現場で求められている「ICT(情報コミュニケーション技術)」を使いこなし、理科をきちんと指導できる教員を養成するほか、「探究ゼミ」や「探究活動」をはじめとするプロジェクト型の授業や演習が充実。ボランティアなども経験することで学生自身の「考える力」や「コミュニケーション力」を高め、全教科にわたる教育力を伸ばして小学校教育のエキスパートを育てます。
4年間の学びの流れ

各教科の内容論など基礎を習得
学校現場での経験が豊かな教員から、全教科の内容論のほか、教育心理や教育課程などの基礎を学びます。「探究ゼミⅠ」では、課題意識をもち最適解を見出す力を養います。

模擬授業や科学ボランティアなどを実践
各教科の特性に応じた指導法を学び、指導力の向上へ。教材分析力、教材開発力を習得したうえで模擬授業を実践し、科学ボランティアなどの活動を通して実践的な力を育成します。

年次に合ったテーマで「探究ゼミ」に臨む
「探究ゼミⅢ」では、2年間積み上げた学びをいかし、3年次にふさわしいテーマで探究する姿勢を培います。フィールド観察や実技教科の指導力を養い、小学校での教育実習に臨みます。

研究室に所属し、教育の多様な課題に取り組む
研究室に所属し、それぞれのテーマについて教員から指導を受けながら卒業研究を進めて論文を執筆し発表。同時に、教員採用試験など、就職に向けた取り組みも進めます。
学ぶ領域・分野
教育学
日本の教育について社会や時代の背景を踏まえながら客観的に捉え、課題や意義を理解する。学生自身でテーマ立てから結論までのプロセスを繰り返すことで、時代の変化にも柔軟に対応できるように学びを深める。
教育心理学
教育現場で起きるさまざまな事象を、心理学の観点から分析することで理解する。教材開発や教育方法などにも心理学的な観点を取り入れ、心理学で得た知見を実際の指導の場にいかすことで、指導力の向上を図る。
教科教育学
小学校教育の全教科についての内容や指導法のほか、小学校における授業の工夫、新たな教材開発の方法について理解する。学んだことを科学ボランティア活動、教育ボランティア活動などで実践し、学外の人々とも関わりながら深める。
カリキュラム(専門教育科目)
選択科目 選択必修科目 必修科目
1年次 | 2年次 | 3年次 | 4年次 | ||
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専門科目 | 教科・教職 (各教科)に 関する科目 |
初等社会科内容論 初等音楽科内容論 算数科内容論 初等国語科内容論 書写 初等体育科内容論 初等理科内容論 初等英語科内容論 |
初等家庭科内容論 図画工作科内容論 初等国語科教育法 初等理科教育法 生活科内容論 初等家庭科教育法 初等体育科教育法 初等音楽科教育法 初等英語科教育法 |
算数科教育法 生活科教育法 初等社会科教育法 図画工作科教育法 |
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教職に関する 科目 |
教職論 教育心理学 教育現場観察実習(初等) 教育学原論 教育課程論(初等) 学校経営 |
教育史 教育行政学 教育社会学 学習心理学 教育の方法と技術(初等) 生徒・進路指導論(初等) 教育相談の理論と方法(初等) |
小学校教育実習事前・事後指導 道徳教育の理論と方法(初等) 特別活動の理論と方法(初等) 小学校教育実習Ⅰ・Ⅱ |
教職実践演習(初等) 総合的な学習の時間の理論と方法(初等) |
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教育実践に 関する科目 |
情報リテラシー ピアノ奏法Ⅰ・Ⅱ 特別支援教育論 |
教材分析・開発演習A(国・社・家) ピアノ奏法Ⅲ 教材分析・開発演習B(算・理・生) |
教材分析・開発演習C(音・図・体) ICT活用教育 教育学演習(教育史) 教育学演習(教育社会学) 教育学演習(教育心理学) |
理数教育の方法と実践 | |
グローバル教育 課題に関する 科目 |
国際理解教育概論 | 現代教育課題論 多文化コミュニケ-ション活動 国際比較教育論 現代教育課題研究 ESD理論と実践 |
シティズンシップ教育 現代社会と地域と子ども |
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体験・探究活動 に関する科目 |
探究ゼミⅠ 探究活動Ⅰ・ⅡA・ⅡB・ⅡC |
探究ゼミⅡ 教育ボランティアⅠ・Ⅱ |
探究ゼミⅢ フィールド観察実習 |
卒業研究 教育研究ゼミナール |
※履修モデルはこちら
在学生・卒業生からのMessage
信頼される教員をめざして いろいろなことに積極的に挑戦。
子どもが好きで教員をめざすようになりました。理大を選んだ理由は、ICTを身につけられることや、理数系の学びが充実していることに魅力を感じたからです。
現在は家庭科ゼミに在籍し、子どもの家事労働について研究しています。たとえば、子どもの家事労働に関して、家庭全体で見たときの問題点や克服法、それを小学校の授業につなげるにはどうしたらいいのかなどを考え、最終的にひとつの授業を組み立てました。理大は模擬授業が多いので、授業をするうえでのポイントや気をつける点などをしっかり学べるのが良いところ。教育実習では実際に子どもたちと関わり、楽しさや大変さを学ぶこともできました。
また、教員採用試験や資格取得の勉強、学校支援ボランティアなどにも積極的に取り組める環境です。先生とは距離が近く、相談しやすいのも心強いです。
在学生(4年生)
藤原 みずき
岡山県 岡山理科大学附属高校出身
※在学生についての掲載内容は2022年3月時点の情報です。