理学部化学科の川本大祐講師が、このたび「日本分析化学会X線分析研究懇談会・第19回浅田榮一賞」を受賞しました。この賞は、日本分析化学会X線分析研究懇談会により、X線分析の分野で特に優れた成果を挙げた若手研究者に贈られる名誉ある賞です。
　川本講師の研究テーマは、「X線吸収分光法による固体表面に吸着した化学種の状態分析」です。この研究では、物質の表面に“目に見えないレベル”で付着している微量な化学種が「どのような形や状態で存在しているのか」を、X線を用いて精密に解析します。これにより、固体表面で起こる化学反応のしくみを分子レベルで明らかにすることができます。川本講師の一連の研究成果は、環境にやさしい有害物質の除去剤や高効率触媒の開発など、持続可能な社会の実現に向けた技術革新の基盤にることが期待されています。
　化学科では今後も、最先端の分析技術を活かした研究を推進し、社会に貢献する化学の発展を目指してまいります。

• 分析化学（横山・川本）研究室