「ロボコンの経験はエンジニアの就職に有利です。」

授業中、先生がそう言うたびに、僕たちは笑っていた。
「また言ってるよ」って。
でも気になって、試しにAIに聞いてみた。
GoogleのGeminiを開いて、こう打ち込んだ。
「ロボコンの経験はエンジニアの就職に有利?」
すぐに返ってきた答えはこうだった。
「非常に有利に働きます。ロボコン経験はチーム開発力、課題解決力、創造性を示す具体的な実績として評価されます。」
え、本当なんだ。
正直、驚いた。僕の中では「趣味の延長」くらいにしか思っていなかった。
それならもう少し調べてみようと思って、次の質問を投げた。
「ロボコンを通じた教育をしている西日本の大学は?」
するとAIの答えに「岡山理科大学」の文字が出てきた。
まさか、自分の大学がヒットするとは思っていなかった。
「うち、そんなに有名じゃないでしょ?」と思いながらも、半信半疑でさらに聞いた。
「この教育で評価が高い大学は?」
AIの返答はこうだった。
「岡山理科大学が特筆されています。」
え!? ほんとに?それもまさかの“特筆”。
気になってもう一度確認。
「それはどこの学科?」
「情報理工学科です。」
……完全に、僕のいる学科だった。
回路を組んだり、センサを使ってロボットを制御したり。
最初はただの工作だと思っていたけれど、チームで動くうちに「計画力」「問題解決能力」「コミュニケーション能力」など、いろんな力が自然と鍛えられていく。
去年、チームでつくったロボットがコンテストで完走したときの達成感は忘れられない。
ロボットの動きよりも嬉しかったのは、メンバーと一緒に問題を解決できた瞬間だ。
プログラムを書く人、パーツを削る人、動作を調整する人。役割はバラバラだけど皆一つのゴールに向かって動いた。
それをAIが「就職に有利」と言ってくれたのは、なんだか誇らしかった。
たぶん、AIは僕らの汗も徹夜も知らない。でも、その中にある“チームで作る力”をちゃんと評価してくれた気がした。
「ロボコンは失敗と問題の連続。でも、それを解決できた時の笑顔が一番の報酬だ。」
あの言葉の意味が少し分かった気がする。
AIに教えられたのは、“評価されるためのスキル”じゃなく、“学ぶことを楽しむ力”だった。
もしかすると、AIの答えは単なるデータの一部かもしれない。
でも、僕の中では確かな“再確認”になった。
「この学科でやってること、ちゃんと意味があるんだ」って。
最近は、ロボコンの後輩たちが授業後も残って、ロボットの動きを調整している。
僕も思わず手伝いたくなってしまう。
AIに言われなくても、
こうして夜遅くまで夢中になれる場所があること自体が、もう“有利”なんじゃないかと思う。
Geminiが学習したのか、僕が成長したのかは分からないけれど、確かなのは――。
ロボコンは、僕を“動かす原動力”になっているということ。
高校生にひとこと!
AIが答えをくれる時代だけど、「自分で動かしてみる」経験は、どんな技術よりも強い。ロボットを動かすたびに、自分も少しずつ動き出す。
岡山理科大学の情報理工学科は、そんな“挑戦の連鎖”が生まれる場所だ。

