生命医療工学科

生命医療工学科

工学部

工学の知識と技術で医療の進歩に貢献する再生医療にも精通したエンジニアを育成。

Topics

2018.12.06学科トピックス
OUSフォーラムで発表
2018.09.14学科トピックス
臨床実習の報告会が行われました
2018.09.12学科トピックス
生命医療工学科 2018年度秋卒業式、秋入学式
2018.07.25学科トピックス
7月オープンキャンパス生命医療工学科イベント
2018.06.22学科トピックス
生命医療工学科一年生交流会を開催
2018.05.28学科トピックス
新入生研修「自己の探求」
2018.02.21学科トピックス
企業見学会で島根県の2社を訪問

生命医療工学科3つのポイント

工学と医学・生物学の融合領域を幅広く学ぶ
工学、医学の基礎知識から
最先端の研究開発までを学ぶ
臨床工学技士として、
医療の現場で活躍できる

医療の進歩には、工学の力が欠かせません。そのため医療の現場では医学や生物学の知識を備えたうえで、高性能な機器や装置の開発、設計、製造および操作が可能なエンジニアが求められています。本学科では医学・生物学と工学の融合領域を広く学び、人工臓器や超音波診断装置といった医療機器の「開発」「使用」両面について習得。近年注目の再生医療に関連する技術の開発や基礎研究について学び、工学的問題解決能力を身につけます。また産学連携にも積極的に取り組み、医療機器を操作する専門職である臨床工学技士の資格取得をめざした教育も実施。最新医療機器にいち早く対応し、チーム医療に貢献できる人材を育成します。

4年間の学びの流れ

基礎を学びながら、進路選びの準備を進める

理学、工学、医学に関する基礎的な科目を学びます。これらの学習を通して、コース選択や、将来の研究分野および進路選びの準備をしていきます。2年次進級後に、希望に応じて、生体工学、臨床工学、再生医療の3コースに分かれます。

生体工学臨床工学、再生医療の3コースから選択

生体工学コースは「生物・化学・環境」、「機械・材料」、「電気・電子・惜報」の3分野から興味のある科目を選択し、CT、MRIなどの医療機器、人工関節といった人工臓器の開発をめざします。臨床工学コースでは、臨床工学技士国家試験の受験に必要な科目を学び、医用科学教育センターで実際の医療機器を用いた実習にも取り組みます。再生医療コースでは、分子生物学・生命工学・細胞操作技術などを中心とした再生医療工学を学びます。

卒業研究に取り組む/国家試験に向けて準備

生体工学・再生医療コースでは、実際に現代医療の課題となっている遺伝子、人工臓器、診断・治療機器、バイオメカニクス、環境計測などをテ一マにした卒業研究に取り組みます。臨床工学コースでは、病院実習に取り組みつつ、臨床工学技士国家試験受験に向けた準備を進めます。

学ぶ領域・分野

生物・化学・環境

遺伝子、生命科学、医薬の知識を身につけ、がんの治療方法や免疫機能の改善方法などを探る。また環境汚染物質の無害化による環境保全についても学ぶ。

機械・材料

工学のベースとなる力学の基礎知識のほか、からだや器官、組織の仕組みを習得。人工臓器やその材料についても知識を深める。

電気・電子・情報

医療機器の開発・設計や製造に欠かせない電気・電子工学や情報工学について基礎から学習。手術ロボットなどについても学ぶ。

臨床工学

臨床工学技士の国家試験受験資格取得に向けて、生体医工学の基礎知識を学び、最新の医療機器を使った実習を受ける。

再生医療

機能不全に陥った生体組織や臓器の再生に必要となる分子生物学・生命工学・細胞操作技術などを講義、実験を通して学ぶ。

カリキュラム

選択科目 選択必修科目 必修科目

  1年次 2年次 3年次 4年次
基礎科目 応用数学Ⅰ・Ⅱ
基礎物理学/基礎化学
情報処理工学Ⅰ・Ⅱ
物理学実験
化学実験/生物学実験
    卒業研究Ⅰ・Ⅱ
特別研究

臨床工学特別講義Ⅰ・Ⅱ
基礎医学実習
臨床実習Ⅰ・Ⅱ
看護学概論
専門科目 共通 生理学/解剖学
生化学
免疫学/公衆衛生学
電気工学Ⅰ・Ⅱ
電気工学演習
材料工学
物性工学
薬理学/病理学概論
関係法規/医学概論
電子工学/電子工学演習
計測工学
生体計測装置学Ⅰ・Ⅱ
診断機器概論/情報処理演習Ⅰ・Ⅱ
生命工学実験Ⅰ・Ⅱ
機械工学/治療機器学
人工臓器Ⅰ・Ⅱ
生命医療工学概論
臨床医学総論Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ
人工臓器Ⅲ
ゼミナール
生体工学
コース
  応用力学 バイオメカニクス
システム工学
生活環境学/医用安全工学Ⅰ・Ⅱ
臨床工学 コース     生体機能代行装置学実習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
医用治療機器学実習
医用生体計測装置学実習
医用機器安全管理学実習
再生医療
コース
  分子生物学 細胞生物学
応用生命工学
再生医療工学
再生医療工学実験
専門関連科目   工業デザイン
化学実験
 
上級科目 上級数学Ⅰ・Ⅱ    

在学生・卒業生からのMessage

臨床工学技士として臨床の現場で、
再生医療を支える研究者として、両面から医療を支えていきたい。

 以前から医療機器に関心があり、生命医療工学科に入学しました。当初は国家資格が取れるなら…という思いで、2年次に臨床工学コースを選択。2年次の「人工臓器Ⅰ・Ⅱ」や「生体計測装置学Ⅰ・Ⅱ」などで、人工呼吸器や人工心肺装置、心電計などの医療機器について学ぶにつれ、臨床工学技士として病院で働くことを真剣に考えるようになりました。

 4年次の「臨床実習」では、実際に病院で医療機器の管理やメンテナンス、患者さんへの機器の装着などを体験。患者さんと接することに緊張感を感じつつ、将来どんな臨床工学技士になるべきか真剣に向き合った時間でした。

 そんな中、臨床工学技士の国家試験を見据え、腕試しとして挑んだ難関資格の「第1種ME技術実力検定試験」に合格。国家試験が控えていましたが、私は研究に取り組み、その成果を論文にまとめることも大事な経験だと考え、松宮 潔先生の医工学研究室に所属しながら、学内の技術科学研究所で医用材料の研究に取り組んでいます。ダイヤモンドライクカーボン(DLC)という材料を、三次元での細胞培養に応用させる研究で、細胞や臓器などの組織を立体的に作製し、将来的には再生医療に役立たせることが期待されています。国際学会「プラズマカンファレンス2017」で、ポスター発表を経験することができ、研究の面でも医療に関わっていく楽しさを感じています。卒業後は、臨床工学技士として病院に勤務しながら、大学院で研究を続け、臨床と研究の両面で医療に貢献したいと考えています。

在学生(4年生)

上村 怜
岡山県立岡山朝日高校出身

命を預かる臨床工学技士の仕事の基本を
大学での実証や実験を通して培いました。

 もともと理科が好きだった上に、テレビなどで医療系の仕事を見て憧れて、この学科を選びました。工学と医学の両方を学ぶのはハードでしたが、高度な設備が整う中、全身を使って学ぶ実証や実験が多く、興味が湧く内容ばかり。実験の補助などで先生と親しくなるチャンスも多く、臨床工学技士の資格試験対策でもきめ細かな指導に恵まれました。今は臨床工学技士として、心臓血管外科で行われる手術に必要な人工心肺装置の操作をしています。手術中、心臓は無血状態にしつつも、心臓以外の臓器などには血液を送らねばならず、責任は重大です。大学での基礎が重要だったことに気づかされます。今後は高度な体外循環技術認定士の資格取得をめざし、さらにスキルを磨いていきたいです。

2011年3月卒業

宮本 綾子
岡山県立岡山一宮高校出身
岡山大学病院勤務(岡山県)

※在学生についての掲載内容は2018年3月時点の情報です。