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山本准教授が東京ドームシティの「Space Travelium TeNQ」で宇宙養殖実験などテーマに講演
2025.08.06更新理大レポート [岡山キャンパス]

宇宙養殖実験水槽を前に参加者に実験内容を解説する山本准教授(左)

好適環境水の特徴について説明する山本准教授

多くの参加者でにぎわったトークイベント

参加者に陸上養殖真珠を披露する山本准教授

講演は「マダイもマグロも海より陸でよく育つ ~好適環境水最新研究、ついに宇宙へ~」とのタイトルで、まず山本准教授は海水の成分をナトリウム、カリウム、カルシウムに絞り込み、海水魚も淡水魚も同じ水槽で飼育できる好適環境水の特徴を解説。これまでクロマグロ、トラフグ、ベニザケ、ニホンウナギなどの陸上養殖に取り組み、国内外でビジネス化に成功している事例と、現在はアコヤ貝を飼育して真珠作りにも挑戦していることを紹介しました。
続けて、「好適環境水を使うと、電気と水さえあればどこでも養殖可能」と述べ、月面や国際宇宙ステーションでの食糧確保に向けた養殖実験をスタートし、重力を加減して孵化実験や給餌実験にも取り組んでいる研究の最前線について詳しく説明しました。
会場には家族連れらが訪れ、中には北九州市から駆け付けた来場者も。講演の最後にはクイズがあり、正解者らに山本准教授の著書「宇宙マグロのすしを食べる―魔法の水『好適環境水』誕生物語―」(旬報社)がプレゼントされました。
Space Travelium TeNQ は東京ドームシティの黄色いビル6階にあり、実験水槽は「LOUNGE Q」エリアに好適環境水の説明パネルとともに展示。近くの「Space Terminal」エリアには、岡山理科大学基礎理学科の新原隆史准教授が展示協力し、月や火星からの隕石に触れたり、VRで月の岩石の分析体験ができたりするコーナーも。宇宙養殖実験水槽は9月7日(日)まで展示されます。
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