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ワインの甘い香りに包まれて/第3回市民公開講座開催

2022.10.29更新理大レポート [岡山キャンパス]

ワインの甘い香りに包まれて/第3回市民公開講座開催

ワインを飲み比べてみる参加者

 「ワインの科学と楽しみ方」をテーマに岡山理科大学の「第3回市民公開講座~山の寺子屋で学ぼう!」が10月29日、岡山キャンパスの学園創立50周年記念館で開かれ、市民ら30人が参加。ワインの基礎知識とともに、その楽しみ方を学びました。
 
 講師は理大のワイン発酵科学センター長を務める金子明裕教授。金子教授はまず、ワインの香りについて、①ブドウの持っている香り(リナロール)②発酵中に出る香り(カプロン酸エチル)③熟成中に付く香り(バニリン)の3種類で構成されていることを説明。
 続いて、アルコール分が高く、酸味が強いうえグルコース(糖)が少ないものは辛く、その逆では甘く感じることを示し、「どこまで発酵させるかで甘さ辛さも変わってくる」と話しました。
 また、テイスティンググラスには高さや直径などの規格基準があり、香りをみる際にはそのグラスの脚部分を持ってテーブルの上を滑らせて回すことなど、テイスティングの基本技を伝授しました。
 
 この後は公共交通機関利用の参加者に限って、早速、アルコール度数の違うワイン2種類とブドウ果汁を飲み比べて、甘さや辛さの違いを実際に体験。講演終了後には、ワイン発酵科学センターを訪れ、ワインづくりの道具類などを見学しました。
 
「これからワインが楽しく飲めそう」
 参加者の岡山市の女性は「勉強になりました。これからワインが楽しく飲めそうです。いろんなワインを飲んでみたい」、別の女性は「ブドウの種類がいろいろ分かって良かった」「ワインの知識が補足できた」。倉敷市の男性は「今まで、じっくりと香りをかいだことがなかったので、とてもいい勉強になった」と感想を話していました。
 

ワインの甘い香りに包まれて/第3回市民公開講座開催

金子教授の話に熱心に聞き入る参加者

ワインの甘い香りに包まれて/第3回市民公開講座開催

飲み比べを楽しむ参加者

ワインの甘い香りに包まれて/第3回市民公開講座開催

ワインづくりの道具類も見学しました