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理大の市民公開講座スタート/初回は石垣館長のモンゴル調査報告
2022.08.20更新理大レポート [岡山キャンパス]
石垣館長の講演に聞き入る参加者
タルボサウルスの全身骨格標本には「でかい!」と感嘆の声も
A1号館1階にはプレストスクスの全身骨格標本も
A1号館4階廊下のサテライト展示では発掘現場の写真も
モンゴルにいる教員とオンラインで話す参加者の親子連れ
2022.08.20更新理大レポート [岡山キャンパス]
石垣館長の講演に聞き入る参加者
タルボサウルスの全身骨格標本には「でかい!」と感嘆の声も
A1号館1階にはプレストスクスの全身骨格標本も
A1号館4階廊下のサテライト展示では発掘現場の写真も
モンゴルにいる教員とオンラインで話す参加者の親子連れ
岡山理科大学の市民公開講座「山の寺子屋で学ぼう!」が8月20日、岡山キャンパスで始まりました。第1回目は石垣忍・恐竜学博物館長の「コロナを超えて!3年ぶりのモンゴル恐竜調査報告2022」。夏休みの親子連れら約100人が参加し、恐竜研究の最新の成果などに熱心に耳を傾けました。
公開講座の開講にあたって、まず平野博之学長が「本学の研究を通して地域の役に立ちたいというのが講座の狙いです。家族で一緒に勉強してもらい、それが将来に役立つことを期待しています」とあいさつしました。
この日の講座では、参加者が2つのグループに分かれて、石垣館長の講演や恐竜学博物館のメーン展示、サテライト展示の見学などを楽しみました。恐竜学博物館では、プロトケラトプスの卵、幼体、亜成体、成体と成長の過程が一目で分かる標本や、ゴビハドロスの全身骨格など国内ではここでしか見られない標本もあり、恐竜ファンの子どもたちは、メモを取りながら説明に聞き入っていました。
講演では石垣館長が、ゴビ砂漠での足跡化石の特徴について、恐竜が歩いて凹んだ場所に砂が堆積して固まり、周囲が削られて凸状に残っていると説明。今年5月~6月、3年ぶりに行った現地調査によって、これまで見つかっていなかった竜脚類の前足の足跡化石が多数見つかったことを報告し、「歩行の様子がよく分かるし、足跡にはうろこの筋跡まで残っているので、うろこの大きさまで推測できる」と最新の研究成果を披露しました。
また、現在、モンゴルで調査を行っているメンバーもオンラインで、参加者とのやり取りに参加。兵庫県加古川市から参加した小学3年の男の子は、恐竜の進化についてまとめた夏休みの自由研究に現地の教員からアドバイスを受けて、「まさか直接話ができるとは思いませんでした。素晴らしい経験になりました」と親子で喜んでいました。