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地球・惑星科学系学術誌で論文引用件数トップに輝く/基盤教育センターの青木准教授

2022.04.15更新理大レポート [岡山キャンパス]

地球・惑星科学系学術誌で論文引用件数トップに輝く/基盤教育センターの青木准教授

「Terra Nova」から届いた論文引用件数トップの証明

 地球・惑星科学系海外学術誌「Terra Nova」に2020年1月~2021年12月に掲載された論文の中で、岡山理科大学基盤教育センターの青木一勝准教授が主として率いた研究論文が引用件数トップだったことが分かりました。

 論文タイトルは「モンゴル・ゴビ砂漠東部に産する白亜紀バインシレ層カリーチのカルサイトU-Pb年代測定とその有用性」。恐竜化石を含む地層に多くみられる土壌性炭酸塩岩(カリーチ)はカルサイト(方解石)という鉱物を含有しています。このカルサイトが結晶化する際にウラン(U)を取り込み、そのウランが鉛(Pb)に変化するという特性を利用して年代を測定するのが、U-Pb年代測定法です。

 この論文のポイントは、カリーチを使ってモンゴルの恐竜化石を含む地層の絶対年代を初めて特定したことです。具体的にはバインシレ層が約9000万年前のものと判明しました。

 今回の研究にあたっては、私立大学研究ブランディング事業「恐竜研究の国際的な拠点形成-モンゴル科学アカデミーとの協定に基づくブランディング-」(2016~2019年度)で、高度な年代測定を可能にする「レーザーアブレーションICP質量分析装置」を導入し、青木准教授が独自な視点で野外調査および年代測定鉱物選定を行ったことが、画期的な成果に結びつきました。共著者として生物地球学部の實吉玄貴准教授と、古生物学・年代学研究センターの石垣忍教授も名を連ねています。

 青木准教授は「化石研究において地質絶対年代の制約がいかに重要かを示す結果だと思います。手元にはこれ以上に面白い研究結果があるので早く論文化しないと、と気が引き締まります」と話しています。
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 本学には恐竜学博物館が設置されています。
 

地球・惑星科学系学術誌で論文引用件数トップに輝く/基盤教育センターの青木准教授

青木准教授