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好適環境水で育てた「理大ハタ」初出荷

2020.10.26更新理大レポート [岡山キャンパス]

好適環境水で育てた「理大ハタ」初出荷

出荷に向けて「理大ハタ」を網ですくい上げる学生たち

    地元百貨店とタイアップし、お歳暮商品にも
 

 岡山理科大学が、好適環境水[PDFファイル]による養殖施設・生命動物教育センターで昨年12月から育てていた「理大ハタ」1000匹余りが順調に成長し、10月23日に初出荷しました。㈱天満屋のお歳暮商品「おかやま理大づくし」としても売り出されています。
 
 ハタは幻の高級魚として知られるクエの仲間で、鍋料理や刺身として人気です。養殖しているのはハタ科で大型のタマカイとアカマダラハタを掛け合わせたハイブリッドハタ。稚魚(平均魚体重6.2㌘、全長7・5㌢)は約10カ月で平均魚体重1㌔超、全長35㌢にまで成長。初出荷では1㌔前後で生きのいい30匹を、トラックで運び出しました。24日朝には岡山市中央卸売市場で競りに掛けられました。
 
 お歳暮の「おかやま理大づくし」はハタのタタキ、漬け、皮入りダレに、今夏の中元商品にも入れた理大ウナギの蒲焼を加え、5,400円(税込み)。ゼラチン質の皮に甘みがあっておいしく仕上がり、当面200セットを販売する予定です。
 
 理大ハタは、昨年9月にモンゴルの首都ウランバートルに開設した理大のサテライトオフィスでも約500匹が養殖されています。新型コロナウイルス蔓延で渡航できないでいますが、現地スタッフが世話をし、極寒の冬はセントラルヒーティングで乗り越え、夏場もしのぎ、試食会などを開いてPRしています。
 
 初出荷に当たって記者会見した工学部バイオ・応用化学科の山本俊政准教授は、「ハイブリッドハタは成長が早く、生残率も高く、理想の魚に出会えた。感無量です」と話しています。

好適環境水で育てた「理大ハタ」初出荷

順調に育ち、初出荷を迎えた「理大ハタ」

好適環境水で育てた「理大ハタ」初出荷

1匹ずつ丁寧にトラックに積み込まれていきます

好適環境水で育てた「理大ハタ」初出荷

お歳暮商品として販売される「おかやま理大づくし」