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南極観測隊の東野文子助教が帰国 調査に手応え 「また行きたい」

2020.02.07更新理大レポート [岡山キャンパス]

南極観測隊の東野文子助教が帰国 調査に手応え 「また行きたい」

岩石調査に取り組む東野助教(赤田幸久隊員撮影)

 第61次南極地域観測隊に地質調査のため参加していた理学部基礎理学科の東野文子助教が帰国しました。初めての南極でしたが、天候にも恵まれて「いい調査ができました」と会心の笑顔で現地の様子を話してくれました。
 
 南極滞在期間は2019年11月12日~2020年1月15日。南アフリカ・ケープタウンから南極大陸沿岸のノボラザレフスカヤ基地(ロシア)まで飛び、さらに内陸のプリンセス・エリザベス基地(ベルギー)まで飛行機で移動。調査地点は昭和基地(日本)の西約650kmに位置するセール・ロンダーネ山地で、東西ゴンドワナ大陸が衝突した約6億~5億年前の下部地殻が、地表に現れている場所。地殻変動で大陸が衝突した時、地下で水がどう動いてどんな役割を果たしたのか、そのプロセスを解明するのが目的です。
 
 調査期間の半ばには調査チーム5人で1ヵ月間のテント生活。スノーモービルで調査地点近くまで移動し、調査用具と岩石試料で重さ約20~30kgのザックを背負い、地層の方位や断層の有無などを調べて歩きます。東野助教は「おかげでしっかり筋肉がつきました」と苦笑します。ソーラーパネルを使って電気を作り、夜はパソコンでデータ整理に取り組みました。
 現地で採取した岩石試料は三百数十個、計約400kgにもなります。「水が地下深部にあったということが分かる岩石がたくさんありました」と東野助教。4月か5月には現地から研究室に届く予定です。
 
 現地は夏とはいえ平均気温は氷点下7、8度。風が吹くと体感気温は氷点下15~20度。「ガスは揮発しにくいので灯油コンロを使いますが、お湯を沸かすのに30分近くかかります」。朝ごはんはアルファ米、即席ラーメン、早ゆでパスタ、昼食は調査現場で行動食やドライフルーツ、夕食はフリーズドライの親子丼やカレーなどを食べて過ごしました。太陽が沈まないため、「夜という感覚がなかった」そうです。
 
 「研究の手応えは十分ありました。地質チームだけでなく、ベルギー隊・日本隊みなさんのおかげで安全にいい調査ができたと思います。試料が届くのが楽しみです。また機会があれば是非とも行きたい」。東野助教の表情が一段と輝きます。
 

南極観測隊の東野文子助教が帰国 調査に手応え 「また行きたい」

「また行きたい」と話す東野助教

南極観測隊の東野文子助教が帰国 調査に手応え 「また行きたい」

調査地点のセール・ロンダーネ山地(赤田幸久隊員撮影)

南極観測隊の東野文子助教が帰国 調査に手応え 「また行きたい」

ベルギー基地で事前訓練に取り組む東野助教(赤田幸久隊員撮影)