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基礎理学科・東野文子助教が南極観測隊に参加  「地殻変動で水がどんな役割果たしたか解明したい」

2019.06.21更新理大レポート

基礎理学科・東野文子助教が南極観測隊に参加  「地殻変動で水がどんな役割果たしたか解明したい」

南極観測隊への参加が決まった東野助教

 岡山理科大学理学部基礎理学科の東野文子助教が、第61次南極地域観測隊に参加し、地質調査を行うことになりました。
 
 研究テーマは「東南極の大陸地殻の発達過程と地殻流体に関する総合的研究」=研究代表者・土屋範芳教授(東北大)。京都大学や九州大学、東北大学の研究者とともに調査に参加します。調査期間は2019年11月~2020年1月。調査地点は昭和基地の西約680kmにあるセール・ロンダーネ山地で、東西ゴンドワナ大陸が衝突した約6億~5億年前の下部地殻が、地表に現れている場所です。
 
 大阪府出身。2016年に京都大学で博士号(理学)を取得し、日本学術振興会特別研究員として東北大学大学院環境科学研究科やベルン大学で、地殻深部に存在する流体について研究。専門は岩石学。岡山理科大学には2019年4月に着任したばかりです。本プロジェクトに参画したのは、京都大学大学院在学時であり、既に7年が経過し、観測がやっと実現するところまで来ました。
 
 東野助教によれば、“実際に液体の水を含んだまま見つかる岩石は少なく、化学組成から水の痕跡が見つかるケースが多い”と言います。その痕跡は、岩石をスライスして厚さ30ミクロンにまで削り、電子顕微鏡で分析することで分かるそうです。フィールドワークは南極大陸からかつてのゴンドワナ超大陸、ラボワークでは電子顕微鏡による原子レベルの世界。様々なスケールに及ぶ基礎理学科らしい研究です。
 
 「高温下で水が存在すると岩石は溶けやすくなり、物性も変化します。地殻変動で大陸が衝突した時、水がどのように動いて、どんな役割を果たしたのか、南極の調査では、そのプロセスを解明したい」と東野助教は話します。
 既に北アルプスなどで野外訓練を重ねてきており、11月まで救急救命訓練、食料・調査物資の調達など出発準備に追われる毎日。「まずは安全に調査して帰って来ることが第一です」

基礎理学科・東野文子助教が南極観測隊に参加  「地殻変動で水がどんな役割果たしたか解明したい」

クレバス脱出訓練に取り組む東野助教