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ニュース&トピックス 中谷教授と福江さんが「岩木賞」受賞/高密度プラズマ発生装置の電源を開発

2018.11.20更新理大レポート [岡山キャンパス]

ニュース&トピックス 中谷教授と福江さんが「岩木賞」受賞/高密度プラズマ発生装置の電源を開発

 物質の表面処理分野での業績を顕彰する「第11回岩木賞トライボコーティングネットワークアワード」(岩木賞)を、岡山理科大学技術科学研究所の中谷達行教授と、大学院工学研究科電子工学専攻の福江紘幸さんが受賞することになりました。高品質な表面処理を施すのに必要なプラズマ発生装置の電源を開発したことが評価されました。贈呈式は来年2月22日、埼玉県の理化学研究所で行われます。

 受賞した業績名は「高機能成膜を実現させるアーク抑制型HiPIMS電源の開発」。共同研究している東京電子株式会社(本社・東京)とともに、岩木賞の奨励賞受賞が決まりました。

 金属などのコーティングに広く使われているDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)の品質を向上させるには、高密度なプラズマが必要ですが、そのための大電力を引き出そうとすると、しばしば異常放電(アーク)が発生して表面にムラが出来てしまいます。

 中谷教授と福江さんは実験を繰り返した末に、この異常放電を抑制する特殊な電圧の波形を発見。これで「劇的に異常放電がなくなった」と言います。

 中谷教授らのグループは、この手法で作った高品質のDLCを歯科治療のインプラントのコーティングに利用し、既に広島大学で実証実験をスタートしています。「通常なら6カ月かかる骨への接着が2、3カ月で済むようになります」と中谷教授。さらに「このDLCは半導体や液晶フィルム、LEDの品質向上にも役立ちます」と利用範囲の広さを強調します。

 また、大学院生の福江さんは「アークの測定方法の確立は困難を極めましたが、その方法を確立した時には大きな達成感がありました。受賞に恥じないよう精進したいと思います」と受賞の喜びを語るとともに、「今後はプラズマの性質や薄膜の特性などを解明していきたい」と話しています。

 中谷教授は2013年、コバルトクロム合金製のステントのコーティング技術でも第6回岩木賞(事業賞)を受賞しています。