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ニュース&トピックス 世界初、うつ病に関わる新たなタンパク質を発見~うつ病の予防・治療に期待~
ニュース&トピックス 世界初、うつ病に関わる新たなタンパク質を発見~うつ病の予防・治療に期待~
2017.06.01更新
理大レポート
[岡山キャンパス]
岡山理科大学と徳島大学病院の共同研究グループは、熱などのストレスにさらされると細胞を保護する役割を持つ「熱ショックタンパク質(HSP)」が、うつ病発症に関係する新たなタンパク質であることを発見しました。HSP誘導剤のテプレノン(胃薬)を服用すれば、副作用性うつ病の発症率が0.62倍にまで下がることも解明しました。うつ病の予防・治療にもつながる世界初の成果で、6月1日(日本時間)、米科学誌「サイエンス・アドバンシズ」に掲載されました。
発表概要は以下の通りです。
岡山理科大学と徳島大学病院の共同研究グループが、ストレス負荷マウスの海馬において変化するタンパク質を調査した結果、HSP発現量の減少が見られました。HSPは体の至る所で発現が見られますが、うつ様行動とHSPとの関係は不明でした。
今回、岡山理科大学理学部臨床生命科学科・橋川直也講師、橋川成美准教授らの共同研究グループは、①ストレスを受けたマウスの脳内ではHSPの発現量が減少していること②HSP誘導剤を飲ませることにより、うつ様症状が改善し、これは脳神経由来栄養因子(BDNF)を増加させるために起こること――を明らかにしました。(下の図参照)
さらに、HSP誘導剤であり胃薬として広く使われているテプレノンを服用している患者では、服用していない患者に比べて、副作用性うつ病の出現頻度が低いことも、米国食品医薬品局(FDA)の二百数十万件に及ぶ副作用データーベース研究で明らかにしました。
テプレノンは胃薬として安全性が確立されている薬剤であり、この研究により、ストレスに対する脳内の分子機構の理解が進むとともに、うつ様症状を訴える患者さんに薬を処方するとき、テプレノンが新たな選択肢となることが期待されます。
橋川講師は「既存薬であるため、新薬の開発に比べると実用化しやすい。今後さらに、テプレノンが脳で働く詳細なメカニズムを調べていきたい」と話しています。
研究発表の記者会見は岡山理科大学A1号館1階のプレゼンテーションルームで行われ、新聞・通信・テレビ各社の記者が出席しました。紙面では毎日新聞と山陽新聞の1日付朝刊に掲載されています。
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発表概要は以下の通りです。
岡山理科大学と徳島大学病院の共同研究グループが、ストレス負荷マウスの海馬において変化するタンパク質を調査した結果、HSP発現量の減少が見られました。HSPは体の至る所で発現が見られますが、うつ様行動とHSPとの関係は不明でした。
今回、岡山理科大学理学部臨床生命科学科・橋川直也講師、橋川成美准教授らの共同研究グループは、①ストレスを受けたマウスの脳内ではHSPの発現量が減少していること②HSP誘導剤を飲ませることにより、うつ様症状が改善し、これは脳神経由来栄養因子(BDNF)を増加させるために起こること――を明らかにしました。(下の図参照)
さらに、HSP誘導剤であり胃薬として広く使われているテプレノンを服用している患者では、服用していない患者に比べて、副作用性うつ病の出現頻度が低いことも、米国食品医薬品局(FDA)の二百数十万件に及ぶ副作用データーベース研究で明らかにしました。
テプレノンは胃薬として安全性が確立されている薬剤であり、この研究により、ストレスに対する脳内の分子機構の理解が進むとともに、うつ様症状を訴える患者さんに薬を処方するとき、テプレノンが新たな選択肢となることが期待されます。
橋川講師は「既存薬であるため、新薬の開発に比べると実用化しやすい。今後さらに、テプレノンが脳で働く詳細なメカニズムを調べていきたい」と話しています。
研究発表の記者会見は岡山理科大学A1号館1階のプレゼンテーションルームで行われ、新聞・通信・テレビ各社の記者が出席しました。紙面では毎日新聞と山陽新聞の1日付朝刊に掲載されています。