通信教育部 情報理工学部 カリキュラムポリシー
卒業認定・学位授与の方針(ディプロマポリシー)の達成のために、教育課程を基盤教育科目、専門教育科目の2本の柱を軸として教育課程を編成し、実施する。
- 基盤教育科目
社会で活躍する能力を深めるために「ライフ・キャリアデザイン系」「人間・社会科学系」「科学技術系」「外国語系」の系列科目群を設置する。 - 専門教育科目
(2-1)基礎・共通科目
・1年次に基礎・共通科目として、情報理工学の基礎的な知識・技能を習得するための「数学基礎科目」「情報基礎科目」を配置する。
(2-2)3つの科目区分で学ぶ専門教育
・1~4年次に情報理工学の専門的な知識・技能を習得するための科目を、3つの科目区分に分けて配置する。
(2-2-1)コンピュータサイエンス科目
情報理工学の中心技術である情報科学とコンピュータネットワーク技術の基礎を学ぶ「コンピュータサイエンス科目」を配置する。これらは「数理ユニット」「情報セキュリティユニット」「コンピュータシステムユニット」で構成する。
(ⅰ)数理ユニット
情報科学の理論的基盤となる現代数学(解析学、幾何学、代数学、確率論)の概念的基本的な枠組みと情報科学への応用を学ぶための科目を配置する。これらは講義形式で実施する。
(ⅱ)情報セキュリティユニット
現代のインターネット技術を基礎として情報通信におけるセキュリティの基本的な考え方と技術を学ぶための科目を配置する。これらは講義または演習形式で実施する。
(ⅲ)コンピュータシステムユニット
現代のインターネット技術を支えている情報処理システム、及び関連したソフトウエアの知識、技術を学ぶための科目を配置する。これらは講義または演習形式で実施する。
(2-2-2) AI・データサイエンス科目
データを大量に集積し人間の認知力・判断力を高め拡張するため、機械学習、AIプログラミング技術及びデータ処理技術を学ぶ「AI・データサイエンス科目」を配置する。これらは「AIユニット」「データサイエンスユニット」で構成する。
(ⅰ) AIユニット
機械学習、自然言語処理など現在のAI関連技術の知識、プログラミング技術、実践的なデータ処理への応用を学ぶための科目を配置する。これらは講義または演習形式で実施する。
(ⅱ)データサイエンスユニット
大規模なデータ処理の基本となるアルゴリズム、データベースシステム、コンピュータシステムの知識、プログラミング技術について学ぶ科目を配置する。これらは講義または演習形式で実施する。
(2-2-3)デジタルゲーム・メディア科目
ゲーム制作のプロセスを通じて現実から本質をなす要素の抽出とシミュレーションによる再構成、及び人間の感覚の基礎を学び、XR(仮想現実、拡張現実、複合現実)を通じた人間の経験の範囲の拡張について学ぶ「デジタルゲーム・メディア科目」を配置する。これらは「デジタルゲームユニット」「メディアユニット」で構成する。
(ⅰ)デジタルゲームユニット
ゲーム制作を主な題材とし、ゲーミフィケーションの考え方を軸にして、身体の延長としての機械と人間の親和性や表現手段としてのXRについて学ぶための科目を配置する。これらは講義または演習形式で実施する。
(ⅱ)メディアユニット
映像・音響表現と人間の感覚の関係を学び、人間の体験や経験の拡張を支援する機器の応用について学ぶための科目を配置する。これらは講義または演習形式で実施する。
(2-3)共通科目
4年次に4年間で学んだ知識・技能を総合し卒業研究に相当する演習科目として「情報理工学セミナー1」「情報理工学セミナー2」を配置する。演習を通して思考・判断・表現力を養成するとともに、社会における情報理工学の果たす役割への理解、情報理工学の利点を生かした自身のキャリアパスに対する関心と意欲を涵養する。
