経営学部カリキュラムポリシー
経営学部の教育課程は、基盤教育科目と専門教育科目から構成される。基盤教育科目は、全学共通の方針に基づき、社会人として必要な幅広い基盤的教養を身につけ、専門教育科目と併せて、学生の資質向上に寄与するものとして配置する。
専門教育科目は、学位授与の方針に掲げる基準を達成するため、5つの科目系列「基礎科目」、「経営学コース」、「ビジネスデータサイエンスコース」、「スポーツマネジメントコース」、「演習」を設置する。
1年次では、演習科目系列の「基礎教養ゼミナール」を必修とする。同時に基礎教育科目系列(経営学、ビジネスデータサイエンス、スポーツマネジメントの各分野)から各人の興味に従って授業科目を選択し、基礎的概念を学び、幅広い経営学科の講義の体系と概要を理解させる。これらの授業では、内容理解を深めるための課題を適切に組み合わせ、自発的学習を促すべく工夫を行う。
1年次後半から2年次、3年次にかけて、「経営学コース」、「ビジネスデータサイエンスコース」、「スポーツマネジメントコース」から一つのコースを選択し、各コースの科目系列をおもに学習する。
- 経営学コース
マーケティング戦略、消費者行動、マーケティング・コミュニケーション、国際経営などマーケティング領域の専門科目を中心に科目が配置されている。企業等の組織体がいかに運営されているか理解し、効率的・効果的運営のための理論を学ぶとともに、マネジメント能力を養うことを目的として、1年次後半から3年次を通じて体系的に配置している。講義と内容理解を深めるための課題を適切に組み合わせ、最新のニュースを講義で取り入れ現代社会との接点を示すなどして知識・理解の定着を図る。
- ビジネスデータサイエンスコース
ビジネスデータ分析のための統計学の知識とそれを実現するための情報処理のスキルを身につけさせる。また、データから知識を取り出すデータ分析能力、および情報ツールを活用した問題解決能力を養うことを目的に設置し、体系的に配置する。具体的には、おもに2年次から、データを数的処理するための数学と統計学の知識、プログラミング等のコンピューティングスキル、および実社会に応用する力を養うためのデータ解析科目などを設置する。コンピュータを積極的に活用し、実用的かつ実践的技能を身につけることができるよう配慮する。
- スポーツマネジメントコース
ビジネスとスポーツ、データサイエンスとスポーツをコンセプトに3つの研究領域を設定し、それに基づいて科目を設置する。1つ目はスポーツビジネス領域で、実践的なスポーツサービスの仕組みづくりや具体的なスポーツ組織のマネジメントについての知識や技能を習得する科目を配置する。2つ目はスポーツアナリティクス領域で、スポーツ種類別の分析事例をもとに、講義独自の分析目的を設定し、そのためのデータ収集や集計・分析を行う力を養う科目を設置する。3つ目はスポーツサイエンス領域とし、分析目的を達成するための重要な視点や指標についてサイエンスに基づいて探究することができる科目を配置する。どの領域においても、スポーツビジネスを展開する企業や関連団体、プロチームなどの機関と提携し、スポーツビジネスの現場を体感する実習科目を設けるなど、実用的かつ実践的技能を身につけることができるよう配慮する。
3年次には、演習科目系列の「イノベーション・ラボⅠ、Ⅱ」を配置し、企業や地域社会が抱える問題を解決する経験を通じて、講義で学んだ知識の実践活用能力を養成する。課題設定と課題解決のための情報収集と分析・考察、提案までのプロセスを、グループ学習を通して学び、自ら推進する能力を身につけることができるよう配慮する。また、グループ学習における議論および客観的な知識・理解の指標に加えて学修の成果物等を総合的に評価・検討する。
4年次では、演習科目系列の「卒業研究Ⅰ・Ⅱ」を配置し、卒業研究発表・卒業論文を準備することによって、各自が専門分野の知識と技能を深め、自らの問題意識で物事を解明する能力を向上させ、社会人としての実践的能力を身につけさせる。卒業研究発表・卒業論文はルーブリックなどを用いて総合的に評価する。