期待高まる「課題解決型授業」の調整拠点
学生たちがビジネス現場の課題解決へ
2017年に6番目の学部として、総合情報学部社会情報学科を改組して発足した「経営学部」。3年目を迎える今年4月から、いよいよ課題解決型授業「イノベーション・ラボ」(必修・8単位)が始まります。連携企業・団体などの担当者を招き、ビジネスの現場が抱える課題について、学生たちが解決に取り組みます。
この授業に備えて、学生たちは1年次の「基礎教養ゼミナール」でグループワークの進め方やテーマの設定方法などを学習。2年次の「プロジェクト研究」でマーケティングやデータサイエンスといった経営分析の基本知識・技術を勉強しました。3年次の課題解決型授業はPBL(project based learning)とも言われ、ビジネスの現場を実際に体験できる刺激的な授業です。3年次のラボを経て、4年次で卒業研究・論文にまとめます。
提携企業・団体や学内の窓口役
センターは2018年7月に発足。鷲見センター長を筆頭に、副センター長3人、センター員6人(いずれも教員)という構成です。岡山キャンパスA1号館7階の事務局には専任スタッフ1人、兼任スタッフ2人が配置されています。
ここがイノベーション・ラボの対外的な窓口となります。提携しているパートナーは金融、流通、不動産、広告、アパレル、マスコミなどのほか自治体を含めて岡山県内外の約40社・団体。こうしたパートナーとの調整とともに、学内的な受け入れ手続きなどを担当します。学生たちが課題解決に取り組むことで、企業・団体にとって有益な提言となる可能性があるだけでなく、学生たちにも社会人に欠かせないマナーやチームで取り組む姿勢が身に付きます。
他学科・組織との連携も視野に生たちがビジネス現場の課題解決へ
「まずは1年次から3年次と、一連の授業を通して、学生たち自身が自分の成長を実感でき、周囲の大人たちが、彼ら・彼女らが確実に成長したなと思えることが大切です。さらに、学生たちが考えた課題解決策を、企業や団体が事業に落とし込んで、実際に採算性が上がったり、新企画ができたりすれば言うことはありません」と鷲見センター長。
また、センターの展望について「持ち込まれる課題によっては他学科の力を借りないといけないこともあると思います。理大にはいろんな学科・組織があるので、そういったところと連携していくことも視野に入れています」と話しています。
大きな可能性を秘めたイノベーション・ラボセンター。学生たちだけでなく、センターの成長にも注目したいと思います。
鷲見センター長 略歴
1980年 | 大阪市立大学卒業 |
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〃 | 近畿日本ツーリスト株式会社入社 |
2009年 | 〃 国内旅行部 部長 |
2012年 | 〃 関西営業本部 部長 |
〃 | 公益社団法人奈良市観光協会出向(専務理事) |
2017年 | 岡山理科大学経営学部経営学科教授 |
2018年 | 〃 イノベーション・ラボ・センター長 |