臨床生命科学科

臨床生命科学科

理学部

臨床科学と基礎医科学の2本柱で医学に取り組み、社会で活躍できるよう資格取得もバックアップ。

臨床生命科学科3つのポイント

基礎医学に関する
幅広い知識と技術を習得
臨床検査技師などの資格を取得。
医療や福祉の分野で活躍
医学における食の重要性を学び
食品衛生管理のプロをめざす

最先端の医療開発には、生命科学に関する幅広い知識と、臨床医学・基礎医学に対する深い理解が必要です。本学科では理学的なアプローチで生命科学に取り組むと同時に、「臨床科学コース」「基礎医科学コース」の2コースで医学的知識や技術を習得します。生命現象の真理を探究し、広い視野と高度な専門性、問題解決能力を備えたバランスのとれた人材の育成をめざします。臨床検査技師※や食品衛生管理者、食品衛生監視員、社会福祉主事などの資格が取得可能で、医療や医薬品、食品系のスペシャリストとして社会で活躍できるようバックアップしていきます。

 

4年間の学びの流れ

自然科学の基礎について学ぶ

自然科学のベースとなる「一般生物学」「一般化学」「生物化学」などを学びます。またコース選択の準備段階として、将来の方向性を明確にするため「医学概論」と「基礎分子生物学」を履修します。

めざす方向性や資格に応じてコースを選択

臨床検査医学を学ぶ「臨床科学コース」、基礎医学の視点から生命の仕組みについて学ぶ「基礎医科学コース」に分かれます。幅広く基礎医学の知識を有する人材を育てるため、実験・実習以外の科目はコースに関係なく履修が可能です。

各種資格の取得を目的とした科目が開講

両コースとも臨床検査医学や臨床栄養学、食品安全衛生学などの専門科目を学びながら、各コース専用の実験・実習科目を履修し、専門性を深めます。特に実験・実習科目は、資格の取得に必要な知識と技術を修得できる内容になっています。

研究や実習を通して社会で活躍できる力を習得

「臨床科学コース」、「基礎医科学コース」ともに全員が卒業研究に取り組みます。実験技術を身につけ、問題解決能力やプレゼンテーション能力を培います。「臨床科学コース」では、5週間の病院実習を行い、臨床検査技師の実務と役割を学びます。

学ぶ領域・分野

臨床検査医学

臨床検査とは、医師または歯科医師の指示のもとに、微生物学的検査や血液学的検査、病理学的検査、心電図検査、脳波検査といったさまざまな検査を実施し、診断や治療の基礎となるデータを導き出すこと。そうした検査の成り立ちをはじめ、概要、法的規制、業務範囲、意義など基本事項とともに、臨床検査を実施する上で必要となる知識と技術を学ぶ。

生命科学

生命科学とは、ヒトを主体とした生物の生命活動に関する学問分野。分子生物学、分子遺伝学、生化学、栄養学、医学、薬学などが含まれる。本学科では、このように広範囲の科学分野を少しでも多く学べるようにと、さまざまな専門分野の教員をそろえ、勉強する環境を整備。「命」を科学的に理解することをめざす。

食科学

糖尿病、高血圧、脳卒中、心臓病、脳血管障害、悪性腫瘍など生活習慣病との関連が指摘されている「食」。食品に含まれる成分そのものと、その成分がからだにどのような影響を及ぼすかについて研究をする。特に、食品に含まれるからだに良い成分とされる機能性物質をピックアップし、人の体内で起こるさまざまな反応について探る。

カリキュラム

選択科目 選択必修科目 必修科目

  1年次 2年次 3年次 4年次
基礎科目 共通 一般化学一般生物学
分析化学
生物有機化学
生物化学Ⅰ・Ⅱ
情報リテラシー
生物無機化学   卒業研究Ⅰ・Ⅱ
(基礎医科学コース)
特別研究
(臨床科学コース)

臨床検査総論実習Ⅱ
(臨床科学コース)
臨床生理学実習Ⅱ
(臨床科学コース)
臨床化学実習Ⅱ
(臨床科学コース)
臨床血液学実習Ⅱ
(臨床科学コース)
臨床免疫学実習Ⅱ
(臨床科学コース)
医療安全管理学実習
(臨床科学コース)
専門
基礎科目
共通 基礎栄養学食品学総論
医学概論パソコン演習基礎分子生物学
動物生理学微生物学公衆衛生学
基礎分子遺伝学
解剖学
 
専門科目 共通   機器分析法
生体情報学/病理学Ⅰ/病原微生物学
臨床検査総論Ⅰ・Ⅱ/臨床生理学Ⅰ
臨床血液学Ⅰ・Ⅱ/免疫学
食薬学
生理活性物質化学/食品機能学
健康管理概論/フードマネージメント論
検査機器論/医用工学概論/病理学Ⅱ
臨床生理学Ⅱ/生物化学的分析法
臨床化学/臨床免疫学/医動物学
放射線生物学/医療安全管理学
基礎医科学研究論
基礎医科学
コース
    臨床栄養学食品安全衛生学
食品バイオテクノロジー
基礎医科学実験 基礎医科学
コース
  生物化学実験Ⅰ・Ⅱ 基礎医科学実験Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
臨床科学実験 臨床科学
コース
  解剖学実習 生理学実習/病理学実習
臨床生物化学実習Ⅰ・Ⅱ
医動物学実習/医用工学実習
臨床検査総論実習Ⅰ
臨床生理学実習Ⅰ
臨床化学実習Ⅰ
臨床血液学実習Ⅰ
臨床免疫学実習Ⅰ
専門関連科目 共通 数学Ⅰ・Ⅱ/物理学基礎実験
化学基礎実験/生物学基礎実験
地学基礎論Ⅰ・Ⅱ/地学基礎実験
物理学基礎論Ⅰ
物理学基礎論Ⅱ  


教員養成プロジェクト関連科目
  教職基礎演習
教職のための物理
野外実践指導実習Ⅱ
理科教材開発指導
授業実践演習/教職のための化学
教職のための地学
教職のための生物

在学生・卒業生からのMessage

在学生(4年生)

福持 花菜
徳島県立富岡西高校出身

食と医療の両面を学んだ4年間。
地元の人々の生活や健康を支える製品作りや品質管理のプロになる。

 高校生の頃、将来は人の健康や医療に貢献できる仕事に就きたいと考えていました。管理栄養士・看護師・薬剤師など、いろいろ考えましたが、食と医療のどちらにも精通したいという思いもあり、進路に悩みました。そんな時、担任の先生から教えてもらったのが臨床生命科学科です。食科学や基礎医学を学べると聞き、進学を決めました。

 1年次の「基礎栄養学」の授業では、実験技術や測定機器の操作などを基礎から学びました。3年次の「食品化学実験」では、食品の中に入っているトウモロコシが遺伝子組換え作物かどうかを、実験で判別。食品や成分の人体への作用、病気に至る疾患の原理などに関する授業も興味深かったです。こうした実験や実習を通して、食品の品質管理にも関心をもちました。

 4年次から、うつ病や生活習慣病、神経や記憶などに関する研究を進める橋川 成美先生の薬理学研究室に所属。現在、CGRP※というタンパク質が恐怖記憶にどう影響するかを、マウスを使った動物実験で調べています。失敗もありますが、橋川先生の「なぜ失敗したのか、理由をしっかり考え、次に挑戦する姿勢が大切」との言葉を胸に、研究を続けています。この研究室でのこういった経験が、社会に出てからどの場面にも対応できる力を得られたと実感しています。

 卒業後は地元の製薬会社に就職し、品質管理部門で、商品の品質を保ち、また効果効能を検査する業務に就く予定です。研究や製品作りの現場から、地域の人々の生活や健康に貢献したいです。
※CGRP・・・カルシトニン遺伝子関連ペプチド

2012年3月修士課程修了

坂本 祐介
岡山県 岡山理科大学附属高校出身
岡山市立福浜中学校勤務(岡山県)

動く心臓を見る解剖で「命」を知る授業を実践。
理科教員として生涯、教壇に立ち続けたい。

 高校で陸上競技に打ち込む中、体の仕組みに興味をもち、臨床生命科学科に進学。理科の教員免許状と臨床検査技師の国家資格、両方の取得をめざしました。印象に残っている授業は「解剖学」です。染色した臓器の標本を参考に、脳や心臓などの働きを調べました。研究室では、うつ病発症に関わるストレスをマウスに与え脳内遺伝子の変化を観察。実験装置を自作し、未知の領域をゼロから解明するスキルを身につけました。教えることに魅力を感じ、中学校・理科教員の道へ。準備が大変な実験も、生徒の反応がすごくいいので苦になりません。校長や行政、保護者などから許可を取り、カエルの解剖実験も実施。動く心臓を見て、命とは何かを感じてくれたと思います。生涯、現役の理科教員であり続けたいです。

※在学生についての掲載内容は2019年3月時点の情報です。