学部長からのメッセージ
”地球は大きな博物館。恐竜学科!2025年4月開設!!”
フィールドワークを基盤に宇宙・地球・生物・人類の過去から未来を学ぶ
2012年4月に岡山理科大学の4番目の学部として生物地球学部が発足し、13年が経過しました。2025年度には生物地球学科の「恐竜・古生物学コース」を発展させ、全国で初めて「恐竜学科」を開設しました。生物地球学部はリニューアルする「生物地球学科」と「恐竜学科」の2学科体制となります。どちらもフィールドワークを中心とした多様な教育や研究を実践していきます。新体制となる生物地球学科は「植物学」「昆虫学」「動物生態学」「人類・考古学」「地球・災害科学」「天文・気象学」の6つのコースへと発展させます。恐竜学科では、恐竜・古生物学コースで培われてきた恐竜に関する教育と研究の体制をより充実させ、化石研究に生命科学的視点も加わります。生物地球学部では学部の共通科目を多く設け、幅広い学びを提供します。
学部の1年次には「野外調査法実習Ⅰ」や「古生物学基礎実習Ⅰ」で学内や近隣地域に出かけてフィールドワークを体験し、研究分野ごとの特徴を学びます。「生物地球概論Ⅰ・Ⅱ」ではフィールドワークの基礎知識や各分野の学びの基礎に触れます。2年次には「野外調査法実習Ⅱ」や「古生物学基礎実習Ⅱ」で少し遠くのフィールドまで出かけ、より高度なフィールドワークを行い、野外における実践的なデータ取得方法などを学びます。3年次には各分野で開講する実習があり、フィールドワークや解析に必要な技術を磨き、共同作業を通じてコミュニケーション力を高めます。学芸員の取得に必要な実習も各分野で開講し、博物館や科学館の展示・運営に必要な知識を学び、実践力を磨きます。そして、4年次の卒業研究では各教員のゼミに配属され、フィールドワークを基盤とした研究を実施します。その中では対象を観察・観測し、分析することを通じて、自然や人間社会の問題点を発見し、それを解決する道筋を科学的に考える能力を培っていきます。
生物地球学部では、キャリアチューターの制度を設けて、適切な就職支援をしていきます。1年次から2年次にかけて、各分野に関連する企業や業界を知り、将来を探求します。2年次から3年次にかけて、選択した分野に関する高度な知識と技術を取得します。インターンシップやキャリアガイダンスなど企業や業界を体験し、将来を具体的にイメージします。
学生の約8割が岡山県外出身者のため、Uターン就職に関しても力を入れています。博物館や科学館など、学科の専門性を活かした就職先に関しても紹介をしています。大学院への進学希望者も多く、国立大学の大学院進学も勧めています。

生物地球学部長 福田 尚也
