※現:経営学部経営学科
蒲生 省吾さん
株式会社中国銀行
お客さまの成長につながる前向きな提案ができたときに
やりがいを感じます
PBLで得た力を発揮し企業を支える銀行員に
中国銀行に入行して丸5年、現在は法人営業を担当しています。融資取引のあるお客さまを訪問し、今後の資金繰りや投資計画などをヒアリングしたうえで、さまざまな提案をしています。融資取引のないお客さまには新規営業をすることもあります。
銀行はモノを売るのではなくサービスを提供していますが、実はどこの銀行も同じようなサービスを展開していますので、当行と取引していただくには、「人」で選ばれないといけません。そこで大切になるのがお客さまとの関係づくりです。お金のこと以外のお付き合いも深めていく必要があります。ちゅうぎんフィナンシャルグループにはグループ会社が多数あるので、人材やコンサルティングなどグループ会社の強みをいかしたさまざまな提案をするのが私の仕事です。
実は、私の家は祖父の代から小さいながらも家業を営んでおり、銀行に支えられてきたという思いがありました。実際、日本の企業のうち99%以上が中小企業で、その中小企業を支えるのが銀行、とくに地方銀行です。地方銀行は、地域に密着しながら企業や国の成長を支えているのだと実感していました。ですから、高校では理系を選択していましたが、将来の進路を考えるうえで経営を学びたいと思うようになり、理数系と情報系に強く文系とも融合がとれた岡山理科大学で学ぶことを決めました。
ゼミで企業戦略やマーケティングを学んだほか、PBL(課題解決型授業)にも積極的に参加しました。あるPBLでは、広告会社と一緒に、実際に販売する旅行パッケージを作りました。学生のうちに社会に触れ、民間企業や官公の人と関わる中で、社会の流れや働くイメージをつかめたことはよい社会勉強でした。一つの課題に対する取り組み方や、さまざまな組織と連携して問題解決へと導くプロセスは、どんな仕事にも共通だと思います。また仕事は一人でするものではなく、チームで動きます。PBLを通して、人間関係やコミュニケーションの大切さを実感し、そのために学部で学ぶ知識や基礎スキルが重要であることに気付けたことが一番の学びでした。
何事も積極的に取り組み、信頼される人になりたい
法人営業をしていると、経営者の方々と直接話をすることが多く、その業界の高いレベルの話を直接聞けるわけですが、そこには人間関係やコミュニケーション力が不可欠です。お客さまとの良好な関係づくりのために、一方的に提案をするのではなく、まずはお客さまの話を聞くことを心がけています。お客さまの課題をヒアリングし、整理してから提案をする。その中で、そのお客さまの成長につながる前向きな対応ができたときはお互いに嬉しいですし、私自身もやりがいを感じる瞬間ですね。
入行以来、比較的早いペースでさまざまな資格を取得してきました。財務や法務関係といった銀行独自の資格や、ファイナンシャルプランナーなど一般的な資格まで、必要となる資格は多岐に渡ります。特に入行1~2年目は、2~3ケ月に一度のペースで新たな資格にチャレンジしていくイメージでした。5年目の現在は、銀行にとって重要な不動産関係に強くなるべく、宅建を勉強中。1年にひとつは何かの資格取得にチャレンジできればと思っています。
今後の目標は、さらにたくさんの知識を養い、お客様からも行内からも信頼される人になること。どんな案件に対しても積極的に取り組み、人も企業も前向きにできる銀行マンをめざして、これからも頑張ります。