初等教育学科卒業
猪尾 陽大さん
岡山市立三勲小学校
教員採用試験合格に導いてくれた先生方に感謝。
子どもたちの成長にやりがいを感じる。
夢の教員になるために
養護教諭だった母から仕事の話をよく聞いていたので、幼い頃から学校の先生が身近な存在でした。中学生の頃に担任の先生に憧れ、漠然と自分も教員になりたいと思うように。でも正直なところ本気で教師を目指す決意をしたのは、教育実習を終えたときかもしれません。教育実習では、5年生のクラスを担当しました。実習期間中はもちろん大変さもありましたが、とにかく楽しかったんです。実際に授業をしたときの子どもたちの反応が新鮮で、充実感がありました。実習の最終日には、子どもたちがメッセージカードをくれたりお楽しみ会を開いてくれたたことが、とてもいい思い出です。「絶対に先生になって学校に戻ってくるぞ」と思わせてくれた経験でした。
教員採用試験の対策では、ゼミの先生や教職サポートセンターに大変お世話になりました。もともと理大に進学したのは、高3の時に先生から「新設の教育学部だから、ここならきっと教員採用試験対策も充実しているよ」と勧められたから。実際はその言葉以上に手厚いサポートでした。先生方には何度も模擬授業を見ていただきましたし、面接の練習もしていただきました。小学校の教員採用試験は音楽の実技もあるのですが、それまでピアノを触ったこともなかったので、練習室でピアノの練習ができたのはありがたかったです。お盆休みも返上して親身にサポートしてくださった先生方には本当に感謝しています。
子どもたち一人ひとりと真摯に向き合い、成長をサポート
現在は1年生を担任しています。担任としては、仲のいいクラスを作ることがモットー。休み時間にみんなに声をかけてクラス全員で遊んだり、授業ではグループ活動やペア活動の時間を多くとるなどの工夫をしています。また、まだまだ幼さのある1年生なので、生活面での指導にも配慮が必要。休み時間と授業のメリハリをつけて、自分で切り替えがコントロールできるよう指導しているところです。
過去には2年生と5年生の担任も経験しました。学年ごとに違う大変さはありますが、子どもたちはそれぞれに日々成長する姿を見せてくれます。毎日の授業はうまくいく時もあれば、反省点の多い時もあります。子どもたちの反応を見ながら改善したり工夫したり、自分自身も成長を重ねる毎日です。
大学の卒論テーマは「人権」で、部落差別について研究。岡山県の歴史で避けて通れない渋染一揆などについて、資料館に行くなどして調査しました。今はインターネットで何でも調べられる時代ですが、実際に足を運び自分の目で確かめる姿勢は仕事においても必要なもの。校外学習は必ず事前に下見に行く、現地の方と打ち合わせをするなど、現在も大切にしている姿勢です。今は1年生なので難しいですが、例えば6年生の担任になった時には、自分たちの住む岡山県の大切な歴史として、研究内容についても子どもたちに伝えていけたらと思っています。
もうすぐ新学年。次はどんな子どもたちと出会えるのかワクワクしています。これからも、子どもたち一人ひとりと真摯に向き合い、成長をサポートしていきたいです。
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