現在は動物病院で動物看護師として勤務しています。獣医師とともに動物を元気にするため、診療の補助や検査、治療中の動物の保定など、先輩に教わりながら幅広い業務に従事。新しいことを学びながら、充実した日々を過ごしています。動物看護師をめざしたきっかけは、祖母の家で飼っていた犬を小さい頃からかわいがっていたこと。実家はマンションのため動物を飼うことができず、将来は動物に携わる仕事をしたいと思うようになりました。具体的に進路を考える中で動物看護師という職業を知り、その動物を助ける姿に惹かれ、看護師になることを決意。岡山理科大学に新しく獣医保健看護学科ができると聞き、一期生として学科を築いていく点に魅力を感じ、入学を志望しました。

　周囲には同じ夢を抱いた学生が集まっていたため、お互いに励まし合い、時に協力し合いながら過ごすことができました。実習やゼミは少人数制で、先生との距離も近く、気軽に質問することができ、さまざまな分野の先生に多くの話を聞けたことは、今の仕事の糧になっています。また、在学中に「なぜこのような検査をするのか」といった、臨床能力に欠かせない理論的な考え方が身に付いたことも、就職後の大きな支えに。さらに、大学の実習では医療現場で実際に使用する検査機器の使い方や、犬の保定方法といった実践的なことを学べたことで、初めての現場でもスムーズに実践できました。

　それでも、初めての経験に戸惑うこともあります。想像以上に犬・猫以外の小動物が来院することもそのひとつで、持ち方や扱い方など、実践で初めて学ぶことも。一年目ということもあり、緊張してぎこちなくなることもありますが、できることが少しずつ増え、周りからも期待されると、成長を感じます。まだまだ「自分が助けた」といった経験は少ないですが、チーム医療の一員として動物の支えになっていることを実感でき、夢が叶って良かったです。