OB・OG Voice 11

OB・OG Voice 11

 
2020
機械システム工学科卒業
眞木 将太さん

安田工業株式会社

“最大ではなく最高を目指す。”
技術者としてこれからもワクワクし続けたい。

考えるプロセスと問題と向き合う姿勢を培った創造PBL

 


 少年時代からミニ四駆など自分の手を動かして何かを作ることが好きでした。大きくなるにつれ、自然とものづくりに携わる仕事がしたいと思うようになり、加工実習などが多く設備環境が整っていることに魅力を感じ、理大に進学。在学中は、機械工学実験、加工学実習に加え、創造PBLに力を入れて取り組みました。PBLとは課題解決型学習の略。学生が主体となって行動し、学んでいく講義です。この講義を通じて、なにか悩み事や壁にぶつかった時、自分のなかで立ち止まって仲間とディスカッションすることで解決してから次に進むというプロセス、問題と向き合う姿勢が身につきました。それは卒業研究にも言えます。実験では毎回同じことをしても、当然ですがうまくいく時とうまくいかない時があります。両者の違いは何によって生まれるのか、環境や条件など、すべてを関連付けて考察する思考を培うことができました。

 大学時代に得たこの財産は、社会人になってからも役立っています。例えば加工作業をする時も、毎回100%の結果が出せるわけではありません。どういう状況、環境で加工すればよりよい結果が出せるのか、日々考えてトライしていくことが大切なのです。創造PBLの授業は、自分自身が意識していなくても、自然とこうした考え方のプロセスが身に付く授業内容だったので、とてもありがたかったですし、後輩のみなさんにもぜひ積極的に参加していただきたいですね。

最高峰の機械を作る誇りをもってさらなる高みをめざす

 

 

 安田工業株式会社は工作機械を扱うメーカー。ものづくりの中でも、1000分の1ミリの世界をターゲットにしている会社です。会社説明会で「最大ではなく最高を目指す。」というフレーズにぐっと心を掴まれ、入社を志望しました。大量生産の機械ではなく、設計、製造、測定、すべてに関して最高峰の品質で作ることが社員の誇りであり、自信である。そんな社風にとても魅力を感じました。

 入社後すぐは、現場研修でした。半年後には機械課で実際に機械を操作するなど、機械に慣れる研修を。その後は営業技術課に配属されました。簡単にいえば、機械を買いたいと思っているお客様から試作加工を依頼してもらい、精度の高さを確認していただいて仕事を請け負うといった仕事内容でした。

 入社3年目の現在は技術サービス課に所属しています。この部署の仕事は大きく分けて2つに分類されます。一つめは機械の精度の最終確認。二つめは機械の納入です。当社でつくった製品の最終的な精度を確認してお客様に届けるという役割を担っています。お客様の求める性能を果たせていないとお客様の信頼感を失ってしまうので、会社の看板を背負っているという緊張感をもって仕事をしなければなりません。

 学生時代は、自分の仕事に誇りを持てる社会人、世界に通じる仕事をする社会人になることが目標でした。現在、国内外の工作機械のメーカーが一堂に会する展示会などで、「やっぱり安田の機械はいいね」「さすが世界の安田さんですね」と声をかけていただくことがあります。自分の目標が実現できていると実感する瞬間です。最高峰の機械をつくる会社の一員になれたこと、そしてそこで日々仕事に熱中できる喜びを感じています。

 今後はさらに自分が担当できる機械をどんどん増やしていきたいです。「眞木に聞いたらなんでも大丈夫だよね」と頼られる存在になりたいと思います。めざすのは最高の技術マン。自分自身の成長にワクワクしながら、これからも頑張っていきます。


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