1. 目的
岡山理科大学大学院では、教育改善を継続的に実施する目的で、機関レベル、教育課程レベル、科目レベルの3段階において、大学院の学修成果を評価します。
1)機関レベル
学位授与の方針(ディプロマポリシー)、教育課程編成・実施の方針(カリキュラムポリシー)を策定し、各専攻の開講科目との対応をカリキュラムチェックリストおよびカリキュラムツリーに明示します。それらの適切性の検証は、教育推進機構長からの検討依頼を受けて各研究科・専攻会議において実施します。
大学院生の進路(就職率、進学率など)、学修の達成度に対する大学院生の自己評価などから、大学院における活動全体を通した学修成果の達成状況を検証します。検証結果は、岡山理科大学大学院の現状把握、教育改革・改善、学生・学習支援の改善等に活用します。
2)教育課程レベル
各専攻では、学位論文審査基準と学位授与の方針に基づく最終評価などにより学修成果の達成状況について検証します。また、研究指導計画書と大学院生研究活動(実績調査)の作成を通じた教育研究活動に関する評価、学生の就職状況の把握などにより、教育課程全体を通した学修成果の達成状況、修了後のキャリアと大学での学びの関連性について評価します。検証結果は、教育課程レベルの教育の質の改善に活用します。
3)授業科目レベル
シラバスに記載している評価方法と「岡山理科大学成績評価に関する規程」を準用した基準にもとづく厳格な成績評価や授業評価アンケートの学生の自己評価から、科目ごとの学修成果の達成状況を検証します。検証結果は、個々の教員による授業改善に活用します。
2. 評価方法
直接評価,間接評価の両方を用いて、大学院生の学修成果を多面的に評価します。代表的な評価方法は以下の通りです。
1)研究指導計画書と大学院研究活動
大学院生の研究指導を明示するための研究指導計画書の作成と大学院生研究活動(実績調査)の作成により、大学院生が学修活動を体系的に記録し、自身の学修成果を継続的に評価します。大学院生を指導する複数教員が学生の記録や自己評価結果の確認を行い、学生指導に役立てます。
2)学位論文審査基準と学位授与の方針に基づく最終評価(ルーブリック)
学位授与の方針(ディプロマポリシー)に掲げる能力・資質の達成度を直接的に評価するために、学位論文の成果を学位論文審査基準の項目ごとに評価するとともに、学位授与の方針に基づく最終評価(ルーブリック)により学位授与の方針の項目ごとに個々に評価します。
3)アンケートによる学生の自己評価
学位授与の方針(ディプロマポリシー)に掲げる能力・資質の達成度や汎用的能力の修得状況を、授業評価アンケートや卒業時アンケートでの自己評価によって評価します。
4)各科目の学習目標に適した評価
筆記試験、レポート、プレゼンテーション、実技試験を組み合わせるなどして、各科目で設定している学習目標に適した評価方法を用いて各科目の学修成果を評価します。