学生編9

学生編9

地元FM局のDJで活躍する獣医学科1期生

獣医学部獣医学科1年 東 彩花(ひがし・あやか)さん

毎回生放送、度胸満点!

 愛媛・今治港を臨む建物の2階にある広さ20平方メートルほどのスタジオ。オンエアまでのカウントダウンが始まります。たった一人、イスに座ってPA機器を操作する東さん。さあ、生放送のスタートです。
 「8時だよ! musicN、今晩は、ラヂオバリバリ、担当DJはあやかです。8時30分までどうぞお付き合い下さい」――。2018年10月5日から毎週金曜日の午後8時から、今治コミュニティ放送が運営する「FMラヂオバリバリ」のパーソナリティーを務めます。「musicN」の「N」はnight(夜)の「N」だそうです。
「本番前は緊張するけど、まぁ頑張ろか、という感じです」と気負いのない軽やかな口調で話します。番組自体は、おしゃべりと自ら選曲した邦ロックを中心とした構成。パソコンの画面でリクエストのメールをチェックしながら、リクエストが届けば、即座に応じます。
 今治コミュニティ放送企画主任の宇佐美浩子さんは、「明るく元気だし、最初からいきなりアシストなしの生放送でやりきりました。物おじせず度胸があります。驚きましたよ」と太鼓判を押します。リスナーの評判も上々のようです。
 

本番前に原稿を確認する東さん

宇佐美さん(右)と綿密に打ち合わせする東さん

「新しい自分を発見した」

 ラヂオバリバリは2002年2月、地元の主婦が中心になって発足。企業や行政も加わり、現在では公務員、主婦、教員、会社員、ミュージシャンなど150人以上の市民がパーソナリティーとして参加しています。
 東さんは大阪府寝屋川市出身。応募のきっかけは「もともとラジオが大好きで、大阪では『FM802』(ハチマルニ)をずっと聴いていました。好きなパーソナリティーが生放送で語りかけてくれて、何度も救われた思いがしました。そういうことで、ちょっと軽い気持ちで……」とはにかみながら東さん。
 そんな中で、自分の新たな面を発見しました。「自分って意外に人前でしゃべれるタイプなんやと気づきました。大阪から離れて環境が変わって、それが鮮明に見えるようになってきました。埋没していた自分に気づいたような感じで、フィールドが変わってそれが際立つようになってきました。それが面白くて」と屈託なく笑います。
 12月2日に1万人が集まった今治キャンパスの大学祭の前には、自分の番組で同級生2人と大学祭をPR。本番の大学祭でもMCを務めました。「大学祭でMCが抵抗なくできたのも、ラジオ出演のおかげです」      

獣医になって障がい者の役に立ちたい

 講義・実習に追われる毎日。「授業は大変です、5年次からのアドバンスト(上級)科目に入る前に、4年間で基本的な知識・技術を一通り身に付けないといけないので、覚えることが多くて」と苦笑しながらも、何だか楽しそうです。
 「将来は障がい者福祉に携わりたいので、動物セラピーとか、障がい者が動物と触れ合えるような活動に取り組みたいと思っています」と東さん。「知的障害の子どもたちは遊びの幅が広くないから、獣医師の資格を活かして、それを拡げてあげる手伝いができたらいいな、と。どういうことをやったら、そういう子どもたちに還元していけるのか考えて、これから過ごしていきたいと思います。とにかく今は、何でもやれることをやってみたいんです」と表情が輝きます。
 
 6年間の学生生活で、また新しい自分に出会うかもしれません。夢に向かって頑張って、東さん!