学生編7

学生編7

「怪魚」狙うプロの釣り師

生物地球学部生物地球学科2年 松田 仁(まつだ じん)さん

 また型破りな学生を見つけました。体長2~3メートルにもなる巨大な淡水魚を追い続ける松田さん。東京の釣り竿メーカーと契約し、プロとして活動。来年1月には世界最大の淡水魚と言われる「ピラルク」を狙って南米・アマゾンに遠征します。

5歳で釣りのだいご味知る

 兵庫県加古川市出身。5歳の時、父親と地元の池でブラックバスを釣り上げ、「引きの強さと、こんなおもちゃみたいなもの(ルアー)で釣れるのか」と、バス釣りの楽しさにはまってしまいました。以来、休みの度に池や湖に出かけては、バス釣りの日々を過ごしました。高校受験が近づいても釣り三昧の生活は変わらず、父親のアドバイスもあって兵庫県立香住高校海洋科学科に進学。寮生活を送りながら、正課で釣りやダイビングも学びました。高校時代は海釣りを中心に高級魚のキジハタなど、淡水ではバスや、ビワコオオナマズを狙いました。

高3の冬には加古川で、90センチほどのアリゲーターガーを釣り上げて、新聞・ネットで大きく取り上げられ、話題になったこともあります。

「海釣りもやりますが、中心は淡水魚。池だと周辺に木が生い茂っていて、その下に狙いを定め、ルアーを投げて釣るのが面白いんです」

 大学は、魚類が思う存分研究できる「動物・昆虫学コース」のある理大生物地球学科に進学。活動のフィールドは一気に海外に広がりました。1年生の夏には釣りツアーに参加し、ボルネオ島(インドネシア)で約70センチのレッドスネークヘッドをゲット。このツアーに参加したのがきっかけで、東京の釣り竿メーカー「TRANSCENDENCE」(トランスセンデンス)の片山正顕社長と知り合い、1年生の秋、同社所属のプロとなりました。

来年はアマゾンでピラルクを

「来年1月にはアマゾンで、ピラルクを狙います」。大きいものは体重200キログラム、体長が4メートルにもなると言います。「ルアーでもいけますが、えさは現地の魚の切り身を使います。鼻をすする音がしても逃げてしまうというほど、非常に敏感な魚なので、釣るのはとても大変ですが、何とか釣り上げたい」と意欲満々です。アマゾンには熱帯魚で有名なピーコックバスや、ナマズの一種で3メートルほどもあるピライーバもいます。怪魚ファンにとっては憧憬の地です。

 さらに「再来年はアフリカで、ゴリアテタイガーフィッシュ、ナイルパーチを狙ってみたいと思っています」。どちらも有名な怪魚です。

語り尽きない怪魚の魅力

 これまで釣り上げた魚は約200種類。ほとんど写真を撮ったらリリースしています。

そこまでのめり込む理由は?「淡水魚は体の色が渋いし、個体によって色が微妙に違うのが面白い。これで釣りたい、というルアーで釣れた時の喜びとか、この魚を釣りたいと思った時に釣れた瞬間には達成感があります。見た目も可愛いらしいし、愛嬌があるんです」。怪魚の魅力となると、話が止まりません。

 将来はもちろん釣りの仕事に就くつもりです。「プロとはいっても駆け出しです。まだまだこれからです!」。そう語る言葉が弾んでいます。

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