佐々木祐佳さん(福井県出身)
入ってみて印象が変わりました。多彩な教育・研究が大きな刺激に。将来に対する視野が広がりました!!
今治でのキャンパスライフはいかがでしょうか。
もともと専門学校を志望していましたが、親に『しっかり学んでおいで』と言われ、ここに来ることになりました。授業内容は難しくとても忙しいですが、専門学校に行っていたら学べなかっただろうなと思うことが、たくさんあります。看護の勉強だけでなく、福祉や形態機能学などのさまざまな科目を勉強することができて、将来に対する視野が広がりました。実際に私は獣医看護師を目指していましたが、福祉の授業を受けて、実験動物や福祉について考えてみたいと思うようになり、進路が大きく変化しました。いろんな分野の授業を受けられるのがこの学科の良いところだと思います。それと同時に学科の名前は獣医保健看護学科なのに獣医看護師以外のことも学べるんだなと感じ、学科のイメージが変わりました。
いま、大学では、実験動物技術者1級を目指し学生9人が自主ゼミを開講しています。今治キャンパス獣医学教育病院の一室で、毎週水曜日の5限目に行っています。

佐々木さんが部長を務める「SLATクラブ」を取材しました。
自主ゼミを開講しているのは「SLATクラブ」(SLATは実験動物技術者1級の英語表記の頭文字)。メンバーは獣医保健看護学科の学生9人(いずれも女子)です。
昨年4月、獣医学科とともに誕生した獣医保健看護学科の最大の特徴は、国際獣疫事務局(OIE)が提唱するVPP(獣医関連専門家)の養成です。VPPは獣医師と協働し、チーム獣医療に取り組むなど高度な知識と技術を身に付けた、獣医療の新しいスペシャリストです。実験動物技術者もその中に含まれます。
2018年11月に佐々木さんが中心となって立ち上げ、2019年1月まで計12回の勉強会を開催しています。各回のテーマは「生命と生命現象」「骨格と筋肉」「呼吸器」「循環器」「腸・膵臓・肝臓・消化と吸収」などで、テキストを基に講師が出す問題に回答する形式で進みます。
メンバーが交代で講師を務め、実験動物技術者1級の資格取得を目指し、互いに啓発し合いながら勉強に取り組んでいます。
佐々木さんは、「私自身、受け身な姿勢で活動することが多かったので、自分からやってみたいことを提示し、部を立ち上げるところまでやれたことが、とても大きな経験になりました」と振り返り、今後の目標として「1番は資格合格ですが、ただ勉強するだけではなく、お互いに指摘し合って成長できるような伸び伸びとした活動ができたらいいな、と思っています」と話しています。
獣医保健看護学科について、入学前と入学後の印象についてメンバーの皆さんに聞いてみると、「動物看護師を目指すところかなと思ったけど、畜産・水産、生命科学など様々な分野を学べるし、1年生から実習もある。視野が広がったし、学科のイメージが変わった」という声が圧倒的でした。