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フィリピンの協定校とオンラインで研究交流/さくらサイエンスプログラム/建築学科・八百板研究室

2022.04.07更新理大レポート

フィリピンの協定校とオンラインで研究交流/さくらサイエンスプログラム/建築学科・八百板研究室

「これからも協定校を介した連携を広げて国際貢献したい」と語る八百板准教授

 2021年度の国際青少年サイエンス交流事業「さくらサイエンスプログラム」に岡山理科大学工学部建築学科、八百板季穂准教授の研究室のプログラムが採択され、木造伝統建築の保存と活用をめぐり、フィリピン・マプア大学の学生や教員たちとオンライン形式で、約3カ月にわたって講義やフィールド調査を通じて研究交流しました。

 事業は、科学技術や文化を通して若者同士が交流することで、信頼関係、相互理解を深めていこうと、国立研究開発法人・科学技術振興機構(JST)が主催。八百板准教授は歴史的な町並みや景観の保全を専門とし、国内の町並み保存地区から海外の世界遺産地域まで、グローバルに活動しています。マプア大が理大の教育研究交流協定締結校であったことから、今回のプログラム参加につながりました。

 同プログラムは昨年12月にスタートし、まずは日本とフィリピンの文化遺産保護制度について双方が紹介。1月28日は木造伝統建築を復原するための痕跡調査の手法を紹介。岡山市北区の法界院で、建築歴史文化研究センターの江面嗣人教授の協力を得て、寺院建築の柱などに残る痕跡を読み取り、復原するとどうなるのかを説明していくと、マプア大の学生からは「日本の専門技術はすごい」といった感嘆の声や、「同様の調査をフィリピンでも実施したい」などのコメントが相次ぎました。

 続いて、2月18日には八百板准教授が景観保全に取り組んでいる福島県の江戸期の宿場町「大内宿」からオンライン中継を実施。一般財団法人大内宿保存整備財団や茅葺き技術伝承会など、実際の保全活動を担う集落組織へのインタビューを通じて、地域住民による熱心な取り組みに対して、マプア大の学生から「集落の若い世代が保全活動に参加できていることが素晴らしい。どうすれば若者がそうした意識をもってくれるのか?」「半世紀にわたって保全運動を続けられていることがすごい。保全活動のきっかけから教えてほしい」といった質問が上がり、活発な議論が展開されました。

 今回のプログラムは3月11日で終了しましたが、八百板准教授は新たに大学のプロジェクトとして、木造伝統建築の保全に向けて、海外の協定締結校との研究交流を進めていく考えで、「協定校を介した連携を広げていくことで、国際貢献していきたい。先方の学生や教員にも岡山に来てもらい、各地域の取り組みを見てもらうことで、県内各地域の活動も活発化していくはず」と意気込んでいます。
 

フィリピンの協定校とオンラインで研究交流/さくらサイエンスプログラム/建築学科・八百板研究室

オンライン交流の一場面

フィリピンの協定校とオンラインで研究交流/さくらサイエンスプログラム/建築学科・八百板研究室

八百板季穂准教授