岡山理科大学留学生別科は2010年度4月に設置され、留学生を対象とした日本語教育を行っています。本科は岡山理科大学の敷地内に設置されていることを生かし、大学と連携を取りながら、大学への進学サポートを行っています。岡山理科大学留学生別科の学生は主に、岡山理科大学への進学を目的としているため、本科では、数学入門授業や大学を体験する機会を設け、理系大学への進学を目指しています。
別科の授業内容
- 授業は月曜日~金曜日(15週確保するため、土曜日も開講する場合がある)
- 授業は9:10~14:45まで行っています。
- 1コマ90分の授業を行っています。
別科の特色
- 本科修了生であれば、岡山理科大学、倉敷芸術科学大学、千葉科学大学へ合格した際に、入学金が免除されます。また、関連学園である順正学園の吉備国際大学、九州医療科学大学では、入学金が半額免除されます。
- 留学生別科では日本語の熟達度に応じてクラス分けを行い、少人数制で授業を実施しています。また、定期的に個人面談を実施し、学習面および生活面のサポートを行っています。
- 留学生別科では日本人学生が留学生の日本語学習をサポートする「日本語バディ」制度を導入しています。授業で日本人学生と一緒にペアワークやロールプレイ、リクリエーション等の活動を行うこともあります。
- 岡山理科大学のことをよく知るため、別科生は授業としてキャンパスツアーやオープンキャンパスに参加します。また、岡山理科大学の入試対策として面接指導のほか、大学教員や学部生による数学の授業も行っています。
- 日本人学生が主催する国際交流愛好会「和(なごみ」が、別科の教室を拠点として週1回、別科生や学部留学生との交流を行っています。
- 日本文化および地域に対する理解・関心を深めるため、学内外での国際交流イベントへの参加のほか、岡山市周辺への研修旅行も行っています。
- 別科生は学部生・大学院生と同様に大学内の施設(図書館、フィットネスルーム等)を利用することが出来ます。
留学生別科長挨拶
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの長期化により、国境を超えた往来が難しくなったと同時に、オンラインを用いた講義や交流が一気に広がり、世界中の人とより簡単に繋がることができるようにもなりました。
その中で、岡山理科大学の留学生別科はコロナ禍も変わらず、様々な国の人々を受入れ、オンラインと対面のハイブリッド授業を駆使しながら、大学の講義に対応できる日本語能力を身につけ、日本文化への理解を深めるための教育を行ってきました。
2022年度からは、グローバルセンターの一部となり、学部の留学生や日本人学生との交流を更に促進しながら、学部へ入学した際のスムーズな適応をサポートしていきます。レベル別の少人数制クラスで、各自が無理なく学ぶ体制を整え、皆さんの学びを支援していきますので、将来の可能性を広げたいという意欲のある方はどうぞご入学ください。心より歓迎します。
留学生別科長 前川 洋子
教員紹介
宮口 徹也 留学生別科講師
Miyaguchi ,Tetsuya
Miyaguchi ,Tetsuya
<研究内容>
現代日本語文法の中でも、特にモダリティ表現と呼ばれる「そうだ」「ようだ」などの文末形式を中心に、新用法の調査や日本語教育での指導法の研究をしています。「あの人、いい人そう!」のように、日本語母語話者にはよく使われるのに教科書には載っていない表現について、意味と用法を正確に記述すること、日本語教育への応用として、どうすればそれらを日本語学習者にも分かりやすく示せるかという点を主な研究テーマにしています。
<留学生(入学希望者)へのメッセージ>
外国に留学すると、楽しいことも大変なこともたくさんありますが、どんな経験も無駄になることはありません。日本に来て、今しかできないことにどんどんチャレンジしてみてください。皆さんが「日本に来てよかった」と思えるように、私たちもサポートします。
<略歴>
大学在学時に英語と言語学を学んだ後、カナダのアルバータ大学(University of Alberta)にて修士号(M.A. in Japanese language and linguistics)を取得。帰国後、特任助教として東京、岐阜の大学に勤務し、留学生別科生、学部留学生、学部研究生を対象とした日本語教育に従事。2022年4月より岡山理科大学留学生別科講師。日本語教育能力検定試験合格者。