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子育てと研究を両立/共生星研究で仁科賞受賞/大学院生の安藤さん
2022.03.23更新理大レポート

受賞を喜ぶ安藤さん(左)と福田教授

伊原木知事から表彰される安藤さん

伊原木知事を囲んで記念撮影。前列右から2人目が安藤さん、その後ろが福田教授

受賞式後、伊原木知事と和やかに懇談する受賞者の皆さん

仁科賞を受賞した安藤和子さん
2022.03.23更新理大レポート

受賞を喜ぶ安藤さん(左)と福田教授

伊原木知事から表彰される安藤さん

伊原木知事を囲んで記念撮影。前列右から2人目が安藤さん、その後ろが福田教授

受賞式後、伊原木知事と和やかに懇談する受賞者の皆さん

仁科賞を受賞した安藤和子さん
安藤さんは、小さな頃から星空の観察会などに参加していた天文少女。2003年に岡山県内の高校を卒業後、いったんは企業に就職したものの、星空への想いが断ち切れず、28歳の時に理大の社会人入試に挑戦して、合格を勝ち取りました。
2013年に生物地球学部に入学。天文学コースで専門知識を身に付けて、生物地球科学研究科の修士課程に進みました。さらに博士課程(後期)数理・環境システム専攻で、星が放つ光のスペクトル観測などに取り組んでいます。
今回仁科賞を受賞したのは「特異な共生星MWC560の観測」。浅口市の国立天文台にある岡山188cm反射望遠鏡の観測で、共生星MWC560のスペクトルの変化をとらえることに成功しました。共生星とは巨星と白色矮星の連星。安藤さんは可視光の分析によって、Ⅰa型超新星への進化チャネルを持つ共生星の時間変動を捉えました。白色矮星の質量が増加し、超新星爆発を起こす質量へと近づくときに、高速ジェット流が止まったり、一時的に星風(せいふう)が吹いたりする現象を初めて検出しました。
「一つの天体に絞って長期的な変化を観測できたことが、今回の成果につながりました」と安藤さん。
この間、修士課程に進んだ時期に結婚、第1子(現在4歳)が誕生し、子どもを背負って大学に通ったことも。同僚教員や家族らのサポートを受けながら研究を続けました。「周囲の支えがあったおかげで研究が続けられました」と安藤さん。
現在は宇宙ごみの観測などを行っている「美星スペースガードセンター」(岡山県井原市)の臨時職員としてサポート業務も行っています。
博士課程で本田充彦准教授とともに安藤さんの指導にあたっている福田尚也教授は「子育てと夜間の観測を伴う研究を両立させ、博士論文を完成させたことに敬意を表したいと思います。今後の活躍にも期待しています」。安藤さんは「共生星の研究者は日本では少なく、これからも、まだ共生星の研究を続けていきたいです」と目を輝かせています。
仁科賞の表彰式は2022年3月16日、岡山県庁で行われ、安藤さんは他大学の院生3人の受賞者とともに伊原木知事から表彰を受けました。