ビタミンCは別名L-アスコルビン酸といいます。L-アスコルビン酸はそれ自身がとても酸化されやすく、緑茶の中に含まれる他の成分よりも先に酸化されてしまいます。
言い換えると、L-アスコルビン酸が身代わりとなって、緑茶成分を酸化から守っているのです。
不思議に思う人もいるかもしれませんが、ペットボトルや缶のお茶はレモンのような酸っぱさはありません。実は純粋なビタミンCの味は一般にイメージされるような強い酸味ではありません。レモンに代表される柑橘類が酸っぱいのは、ビタミンCの酸味ではなく、一緒に含まれているクエン酸の酸味です。一般に「ビタミンC」=「酸っぱい」というイメージになったのはテレビ、広告などでレモンが登場することが多いからではないかと思われます。さらに「レモン○○個分のビタミンC」と表示されることが多いことも重なって、「すっぱい」イメージになっているのではないでしょうか。実際には同じ柑橘類である柚子のほうが多く含まれています。またライムやオレンジなどの柑橘類のほかに、アセロラ、キウイフルーツ、赤ピーマン、パセリ、芽キャベツ、意外なところでは焼きのりにも多く含まれます。
ヒトはビタミンCを体内で合成することができません。正しい食生活を通して摂取することが大切ですね。