

もちろん、空が晴れているときの話です。チャンスがあると、この質問を学生さん達にしてきました。数カ所の大学で、なかには院生の人たちもおりました。さてその答は、全部「太陽が出ているから」。しかし、これでは答として満足なものとはなっていません。なぜなら「では太陽がでていると、何故見えないの?」とさらに尋ねると「・・・・」となるからです。「太陽」という答えは、状況を指摘しているだけで「理由」を述べている訳ではありません。宇宙に行くと太陽は出ていますが、星も見えることからしても正しい答とはいえないですよね。
昼間、地球に届く太陽の光量を10000とします。私たちの身の回りにある空気には、多くの微粒子(塵や水滴など)が浮遊しており、光はこれらに当たって散乱します。いま、空気の流れによって、光量の0.1%が散乱=「マタタイテ」いるとしましよう。つまり、太陽の光量の変動量は10です。ここで、見たい星の光量が1しかない場合、この光は太陽の「マタタキ」である振幅10の波に「埋もれて」しまうのです。しかし、夜になって、太陽が沈み、月のあかりだけになり、その光量が10まで減ったとすると、気流の「マタタキ」による変動は10の0.1%、すなわち振幅0.01の波となります。したがって、光量1の星はハッキリと見える訳です。
