2024.12.02更新理大レポート
害獣対策装置について講演する辻特担教授
理大ブースで害獣対策装置に関する質問に答える辻特担教授(右から2人目)
ワインプロジェクトについて紹介する理大ワイン発酵科学センターの川俣昌大准教授(左)
「HMPA」を含んだ黄杞茶について紹介する理大生物科学科の三井亮司教授(右端)
理大が出展したのは、低周波音でイノシシやクマを追い払う「いのドン・くまドン」と高周波音でシカを近寄らせない「鹿ソニック」「バードソニック」、ワインに関する学生の教育研究だけでなく、地元ワイナリーや酒造会社と共同でワインや日本酒を製品化する等のワイン発酵科学センターの取り組み、製薬会社との共同研究から生まれた「米ぬか含有成分の乳酸菌による機能性表示食品素材『HMPA』を含んだ黄杞茶」、さらに獣医学部が産官学の連携で開発協力したジビエ肉を利用したペットフードと毛が絡みにくいペット用タオルの計4件です。
害獣対策装置については、開発に協力している研究・社会連携機構の辻維周特担教授が、「農地や交通を音で守る」と題して会場内で講演。装置の仕組みをはじめ、全国各地の鉄道、空港、農地、ゴルフ場などに設置して、害獣対策に効果を上げていることを報告しました。
辻特担教授は「装置単体では完全に出現を抑制することができず、集落柵や電気柵の補完として使用することが望ましい。ただ設置するだけではなく、地元や鉄道会社と連携し、定期的な草刈りや機器のチェックも必須事項となる」と運用の注意点などを指摘。来場者はメモを取りながら真剣な表情で聞き入っていました。
理大のブースには3日間で200人以上が訪れ、熱心に質問する姿が目立ちました。特に害獣対策には装置設置の検討依頼が多数寄せられました。