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​「ぶら理大」で地球史に迫る/市民公開講座

2024.10.08更新理大レポート

​「ぶら理大」で地球史に迫る/市民公開講座

A2号館裏の岩壁について解説する石垣館長(右)

 岡山理科大学の「市民公開講座-山の寺子屋で学ぼう!-」が10月5日に岡山キャンパスで開講され、約30人が参加し盛況のうちに終了しました。
 講師は研究・社会連携機構古生物・年代学研究センターの特担教授で、恐竜学博物館の石垣忍館長。タイトルは「ぶらぶら回る地球史の名所」と題し、理大構内にある、地球史を語る名所をぶらぶらたずね歩きながら地球史を学びました。
 
 石垣館長は、まず深海の堆積岩の形成やマグマがゆっくりと固化し形成される花崗岩類などについて講演形式で解説。岡山や広島に広がる花崗岩は約8000万年前の恐竜時代末期に固化したものであり「石材として有名な万成(まんなり)花崗岩は大学構内にもたくさんある」と説明しました。
続いて、「綿密に見れば見るほど新事実(牧野富太郎のことば)」を唱えながら学内見学を実施。「ぶら理大」と愛称どおり、構内を散歩しながらに地質や植物のスポットを見学しました。特にA2号館裏側の岩崖に案内しでは2億5千万年前の砂岩泥岩と約2700万年前の河川の丸石が接する面「不整合」を紹介。「時代も環境も異なる地層が接する不整合が構内にあるのはとても貴重」と解説しました。他にも恐竜時代から存在する植物「クスノキ」や「コブシ」などを説明。石垣館長の解説に耳を傾けながら、参加者たちは観察を行いました。

 岡山市からお越しの参加者は「これまで博物館で恐竜の化石を見学していたが、恐竜時代に存在した植物や岩石も含めて構内を見学したい」と笑顔で話してくれました。

​「ぶら理大」で地球史に迫る/市民公開講座

石垣館長の解説に耳を傾けながら観察する参加者

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岡山市に広く分布する花崗岩を観察する参加者

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C2号館横斜面にて「ジャゴケ」について説明する石垣館長

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参加者も斜面に登り観察しました

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河川の丸石(左)と砂岩泥岩(右)

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約30人の方が講座に参加しました。