2024.09.11更新理大レポート
自動潅水装置の製作に挑戦した農林水産DXセミナー
基板に部品をはんだ付けする参加者
出来上がったデバイスを使って土の水分を計測してみます
完成したデバイスをつなぐとこうなります。上がポンプの作動部で、一番下が土壌水分センサーです
今年度1回目のテーマは「スマホで見ることができる『温湿度&土壌水分センサー付きの自動潅水装置』の製作」です。講師は情報理工学部情報理工学科の赤木徹也、藤本真作両教授と横田雅司助教が務めました。
A7号館2階のものづくり実習室で、参加者はまず、基板にスライドスイッチや電解コンデンサ、抵抗、電源コネクタ、トランジスタなどをはんだ付けした後、マイコンをセット。続いて土壌水分センサー、電源ケーブルを取り付け、Bluetooth通信でスマホのアプリに温度・湿度が表示されるようセッティング。設定した水分量を下回ると、ポンプが作動して自動で潅水できる仕組みです。これで材料費は2,500円ほどです。
温湿度センサー、電解コンデンサは接続を間違えると壊れるため、参加者は慎重にそれぞれの部品を取り付けていました。中にははんだ付けに四苦八苦する人も。
デバイスを完成させると、参加者は早速、水分量の違う土にセンサーを差し込んで、スマホに表示される温度、湿度などをチェックしていました。Wifi環境で遠隔制御も可能です。参加者からは「とても便利で、実際に使ってみたい」との声も聞かれました。