2024.06.17更新理大レポート
捕獲したカメを観察する参加者
講師の亀崎教授
まずは座学でカメの観察
前日から仕掛けたトラップ
亀崎教授の話に耳を傾ける参加者
合計13匹のカメを捕獲しました
逃げるカメを捕まえる参加者
講師は生物地球学部生物地球学科亀崎直樹教授。「たかがカメといって馬鹿にするなかれ!」と題し、岡山県の河川等に生息する代表的な3種類のカメの分布について楽しく学びました。
講座の内容は座学と観察会の2部構成。亀崎教授はまず岡山県の河川等に生息する3種類の亀について「日本の固有種であるイシガメ、東アジア域に分布するクサガメ、日本を含む世界各国にはミシシッピアカミミガメが生息している」と解説しました。このあと参加者は、実際にイシガメとクサガメを触って比較し、形や色、大きさ等の違いを確認していました。また、岡山県の地理的特性や河川から3種類のカメの生息分布について「アカミミガメは県南部または標高の低い河川に高密度で分布しているのに対し、クサガメは標高200mまで広く分布している」「日本の固有種であるイシガメは捕獲されたケースが少なく、個体数が低い」など岡山県におけるカメの生息分布ついて説明がありました。
その後、岡山市北区今保(いまぼう)の笹ヶ瀬川と足守川の合流付近に移動してカメの観察会。事前に仕掛けたトラップでアカミミガメやクサガメなど13匹の捕獲に成功しました。参加者は亀崎教授や同研究室所属の学生からの説明を受けながら、亀の特徴や種の違いなどを観察していました。
岡山市からの参加者(小学生)は「実際のカメを観察して違いがわかった」「怖いイメージがあったが実際はとてもかわいかった」と、笑顔で話していました。