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マプア大学の学生たちが日本の町並み保存手法など学ぶ

2022.12.28更新理大レポート

マプア大学の学生たちが日本の町並み保存手法など学ぶ

平野学長(前列右から2人目)を表敬訪問したマプア大学の学生たち。前列右端は江面嗣人・建築歴史文化センター長、前列左端が工学部建築学科の八百板季穂准教授

 さくらサイエンスプログラム(12月18~24日)
 
 世界の優れた人材を日本に招いて日本の最先端の科学技術や文化に触れてもらう「さくらサイエンスプログラム」(科学技術振興機構主催)で来日したフィリピン・マプア大学建築学科の学生たちが12月19日、岡山理科大学を訪れ、平野博之学長を表敬訪問。12月24日まで滞在し、岡山市の西大寺・五福通りなどを事例として日本の町並み保存の手法などを学ぶとともに、理大の教員・学生と交流しました。
 
 来日したのは、デラクルス・ジョアン・リン・アグスティンさんら学生6人と引率の教員2人で、今回の交流テーマは「伝統木造建築のフィールド調査における復原手法を中心とする技術体験~日比共同比較研究に向けて~」です。
 表敬訪問では、平野学長が理大の歴史や中四国で最大規模の私学であることなどを説明、「今回の訪問によって交流が一層深まることを期待しています」と歓迎の言葉を贈りました。学生たちは表敬訪問に先立って、小雪が舞う中で岡山後楽園を見学。初体験の雪に大喜びでした。
 引率のエアルダマ先生は、「日本の技術を実際に目にすることで、木造建築の修理技術をより深く学びたい。参加学生たちにとっては大変貴重な機会となる」と意欲満々でした。
 
 一行は21日には吉備津神社や倉敷・美観地区を視察し、22日に、重要伝統的建造物群保存地区選定に向けた取り組みを進めている西大寺・五福通りで、実測調査を行いました。
 
 学生たちは、日本における庭園デザインの方法と庭園からの眺望景観の保全方法を学んだほか、伝統的な大工技術や修理の方法に強い関心を示し、現場ではメモを取りながら真剣な表情で関係者の話に聞き入っていました。学生の一人は、「多くの学びが得られ、日本のみなさんの温かいホスピタリティーとともに一生記憶に残る旅になりました」と満足そうに話していました。
 
 短期間ではありましたが、精力的に何でも吸収しようという姿勢が印象的で、母国に帰ってから今回得た知識・技術をさまざまな場面で生かしてくれることを期待しています。

マプア大学の学生たちが日本の町並み保存手法など学ぶ

岡山市の西大寺五福通りで行った建築調査の模様

マプア大学の学生たちが日本の町並み保存手法など学ぶ

岡山市の法界院も視察しました

マプア大学の学生たちが日本の町並み保存手法など学ぶ

倉敷・美観地区の重要文化財・旧井上家住宅で説明を聞く学生たち

マプア大学の学生たちが日本の町並み保存手法など学ぶ

理大A1号館をバックに記念写真を撮りました