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フィギュアの三宅選手、12月21日開幕の全日本選手権に向けて最終調整
2022.12.02更新理大レポート
華麗な滑りを見せる三宅選手
10月の西日本選手権では3位に(右端)。1位は吉田陽菜選手、2位が三原舞依選手
10月の中四国九州選手権では見事優勝しました
演技力にも磨きがかかっています
演技中に伸びやかな表情を見せる三宅選手
全日本選手権で「目標は12位以内です」と語る三宅選手
渡辺圭史教授に経営組織論について話を聞く三宅さん
授業を終えると兵庫県内の練習場へ一直線
倉敷市児島出身の三宅選手がスケートを始めたのは小学1年の時。「もともとはバレエをしたかったけど、祖父に『氷の上のバレエはどうだ』と、ヘルスピア倉敷のスケートリンクに連れていかれた」のがスケートとの出会いでした。バンクーバー冬季五輪(2010年)で銀メダルを獲得した浅田真央さんが活躍する姿も後押ししました。
小1の初滑りでいきなりクラブにスカウト
この初滑りの日に、三宅選手の非凡な才能がスケート教室のインストラクターの目に留まります。普通の子と違い、重心を後ろにかけた滑りはスケーターの素質十分、ということで、帰る時には祖父がクラブへの入会手続きを済ませていました。ここから三宅選手のスケート人生が始まりました。
小学3年までは学校から帰ると、午後6時ごろまで練習して帰って寝て、深夜午前1時からまた90分間滑ります。小学生なのにこんな生活が週に2、3回。送迎係はお母さんでした。小学2年の時、初めて出場した岡山県の大会で20人中7位、次の大会では3位と、めきめき上達。小学4年からは香川県高松市のプロコーチに付いて、高松に通いました。大会では上位入賞の常連でした。「滑るのが楽しくて仕方なかった」と言います。
スランプ乗り越え、輝き増す
そんな三宅選手にもスランプがありました。「試合に出るのが怖くなってしまって」。結果、小学4年から中学2年までのノービスクラスでは成績が振るいませんでした。それを克服して中学3年から毎年、出場している国民体育大会冬季大会では、岡山県の女子団体で最高となる3位入賞、個人でも4位に輝きました。
今年は中四国九州選手権大会(10月2日)優勝、第52回全岡山フィギュアスケート選手権大会(10月16日)優勝、第16回西日本学生フィギュアスケート選手権大会(10月23日)優勝、第48回西日本フィギュアスケート選手権大会(10月30日)3位入賞、と輝きをさらに増して、昨年に続いて最高峰の全日本選手権に臨みます。
現在、世界で活躍している坂本花織選手、三原舞依選手と一緒に神戸市などのリンクで、練習を続ける毎日です。経営学部では経営組織論を専攻している探究心旺盛な学生でもあり、大学の授業が終わると、新幹線に飛び乗って練習に向かい、得意なトリプルトーループのコンビネーションに磨きをかける多忙な日々を送っています。
「12位以内に入って強化選手に」
「全国選手権大会では何とか12位以内に入って、優先的にいろいろな大会に出場できる強化選手になりたいです」と力を込めます。将来については「フィギュアの指導者かプロスケーター」とちょっとはにかみながら話してくれました。頑張れ!三宅選手!