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彗星・太陽系の謎に迫る/市民公開講座

2024.11.05更新理大レポート

彗星・太陽系の謎に迫る/市民公開講座

「4次元宇宙シアター」観察会の様子

 岡山理科大学の「市民公開講座-山の寺子屋で学ぼう!-」が11月2日に岡山キャンパスA1号館プレゼンテーションルーム等で開講され、19人が参加し盛況のうちに終了しました。
講師は生物地球学部生物地球学科本田充彦准教授。タイトルは「惑星形成現場を見る~46億年前の太陽系の姿~」と題し、惑星系・太陽系に関する20年の研究の歩みついて学びました。

 講座は座学からスタート。本田准教授は、まず天文学を目指すきっかけとなった彗星について解説。氷や泥などで形成される彗星は、太陽付近に近づくと塵を放出しながら気化することで、「彗星の尾」ができると説明しました。また、彗星の起源について、主に海王星軌道の外側に広がる「太陽系外縁天体(カイパー・ベルト天体)」と、様々な方向から太陽に振ってくる長周期的彗星の起源として提唱された「オールト雲」の2種類を紹介。「2006年までは太陽系の惑星とされていた冥王星も太陽系外縁天体(カイパー・ベルト天体)の一部である」と解説しました。また、太陽系を構成する惑星について「太陽系惑星の大きさが様々なのは惑星を構成するものが異なる」、「太陽との距離によって岩石やガス、氷など構成する物質が異なる」と紹介しました。

 続いて、C2号館4階の実習室に移動し、観測会を実施。参加者は配られたメガネを装着し、本田准教授の解説に耳を傾けながら3D空間に映しだされた映像を真剣に眺める姿が見られました。

 岡山市からお越しの参加者は「立体的にいろいろな惑星を観察できて楽しかった」と笑顔で話してくれました。

彗星・太陽系の謎に迫る/市民公開講座

メガネをかけ、観察を行う参加者  

彗星・太陽系の謎に迫る/市民公開講座

講師の本田准教授

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多くの方が参加されました