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鹿児島県から新種の植物2種を発表

2024.02.21更新学科レポート
[生物地球学科]

 生物地球学部生物地球学科の矢野興一講師らの研究グループが、鹿児島県から新種の植物2種を発表しました。
 新種の植物はカヤツリグサ科スゲ属 (Carex) 植物の2種で、そのうちの1種は薩摩川内市から発見され、地名にちなみサツマセンダイスゲ(学名 Carex satsumasendaica Okih.Yano, Katsuy. & W.Ohnishi)と命名されました。もう1種は、鹿屋市から発見されたカノヤスゲ(学名 Carex shimizui Okih.Yano, Katsuy., W.Ohnishi & T.Hoshino)です。カノヤスゲはすでに和名は知られていたのですが、新種として正式に記載されておらず、学名もつけられていませんでしたので、和名をはじめてつけた人名にちなんだ学名をつけて、新種として発表しました。
 発表した論文は、1916年に牧野富太郎によって創刊された「植物研究雑誌」に掲載されました。

論文:Yano O., Ohnishi W., Katsuyama T., Hoshino T. (2024) Two new species of Carex, C. satsumasendaica and C. shimizui (Cyperaceae), from Kagoshima Prefecture, Japan. Journal of Japanese Botany 99(1): 16-24.
[ 矢野興一・大西亘・勝山輝男・星野卓二(2024)鹿児島県産スゲ属(カヤツリグサ科)の2新種, サツマセンダイスゲおよびカノヤスゲ. 植物研究雑誌99巻1号: 16-24. ]