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【馬淵研究室】『季の家』が「 ADP 2024 【金賞】」を受賞!

2024.02.09更新学科レポート
[建築学科]

岡山理科大学 工学部 建築学科 馬淵研究室が制作した「季の家」が、このたび  The Asia Design Prize 2024(主催:DESIGNSORI Co., Ltd.)【金賞】を受賞しました。季の家は、2021年度グッドデザイン賞、日本空間デザイン賞2021 Longlist、ウッドデザイン賞2022 受賞、The Architecture MasterPrize 2023 受賞に続き、研究室創設以来初めて国際的デザイン賞の上位賞(金賞)を受賞することになりました。審査員からは、「プラダーウィリ症候群の少年のニーズに合わせた思慮深い建築」として評価されました。馬淵研究室では、これまでいただいた一連の受賞に恥じることない、設計活動および、研究活動を引き続き継続してまいります。

また、本アワードでは、企業、および、大学の所属機関別にランキングが発表されます。2024年段階において、岡山理科大学が国内の大学としては最も高い「50位」にランクされました。


 

Ki no iE

Award: GOLD WINNER

SUMMARY: The “Ki no iE” is a small Home overlooking the Hat Rock in Abashiri given to a boy with Prader-Willi Syndrome. A growing appetite, developmental delay, and short stature commonly characterize the syndrome. We planned life in this home to become a natural diet and exercise regimen. For example, we designed a “hallway-integrated kitchen” that is always organized for others to see and a “variety of steps” and “bouldering wall” to encourage natural exercise in daily life. Also, the sight of the Ainu people praying on Hat Rock synchronizes with everyone’s wish for a peaceful life. We realized that scene at the entrance of this home.
 

概要:『季の家』は、プラダー・ウィリー症候群という個性を持った1人の男の子に贈られた、北海道網走の帽子岩を望む小さな家である。彼には、その個性により、旺盛な食欲や発達の遅れ、低身長等が現れると言われている。我々は彼のために、この家での生活自体が、日常的な食事療法や運動療法になるよう計画した。例えば、常に他人の目に触れるため、自然に食品等の整理整頓が意識される「廊下一体型キッチン」や、日常生活の中で自然に運動が触発される「多彩なステップ」と「ボルダリングウォール」を設計した。また、いざという時、彼を愛し、彼を尋ねた人々が、彼への救いを祈れる「玄関」を計画した。この玄関からは、オホーツク海に浮かぶ「帽子岩」を望める。帽子岩は、かつてアイヌの人々が漁に出た家族の無事を願った神聖な舞台であった。帽子岩から一筋の軸線で繋がったこの玄関には、祈りの光景が共起される。

Designer:Daiu MABUCHI
 

Judging Comments: “Ki no iE,” designed by MABUCHI Daiu, earned the ‘Gold Winner’ at the Asia Design Prize 2024 for its thoughtful architecture tailored to the needs of a boy with Prader-Willi Syndrome, overlooking Hat Rock in Abashiri. The design integrates daily life with natural diet and exercise through innovative features like a “hallway-integrated kitchen” and “variety of steps” and “bouldering wall,” promoting health and well-being. The jury praised the home’s ability to blend functional design with meaningful cultural elements, such as the Ainu people’s practices, creating a harmonious environment that supports both physical and mental health. This project was recognized for its compassionate approach to design, offering a personalized living space that encourages a balanced lifestyle.

ウェブサイト等での紹介ページ:
https://asiadesignprize.com/index.php?mid=exhibition&category=214067&document_srl=214973
https://www.mabuchidaiu.com/pj01
 


Asia Design Prize (ADP)
アジアデザインプライズは2016年、アジアを基盤に優れた社会的デザインを発掘するために始まりました。 主管社である韓国のデザインメディア「DESIGNSORI」は、世界最高水準のデザインプライズを作るために渾身の力を尽くしています。 顧客の経験は私たちが追求する最も重要な価値の一つです。当公募展に接する最初の瞬間から、私たちの顧客、受賞者の最後の経験が最も絶頂になるよう心を込めています。アジア当代の最高のデザイン賞に飛躍することが私たちのビジョンです。(HPより)
https://asiadesignprize.com/