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木場研究室のゼミ生全員による研究結果が、米国膵臓学会雑誌(Pancreas) に掲載されました。特に頑張った学部4年生は論文の共著者になっています

2021.11.01更新学科レポート
[臨床生命科学科]

木場研究室のゼミ生全員による研究結果が、米国膵臓学会雑誌(Pancreas) に掲載されました。特に頑張った学部4年生は論文の共著者になっています

 2020年、木場研究室の4年生のみんなで行った実験、「X線放射により樹立された膵インスリノーマ細胞株Rin-5FにおけるPTEN遺伝子異常の検索」が米国膵臓学会雑誌(Pancreas)に掲載されました。 
 PTENは、細胞内のPI3K/ AKT経路に関与します。PTEN欠損は抗がん剤の耐性に関与することが示されており、また最近、一部の癌ではPTEN欠損患者さんでAkt阻害剤であるipatasertibの有効性が証明されています。インスリノーマ(膵臓に腫瘍ができる病気)の患者さんにおいてPTEN遺伝子の異常が見られることが知られていましたが、今回の研究結果により、放射線照射によるインスリノーマにはPTEN遺伝子の異常は認められなかったということが新たに明らかとなりました。 

文献:Kiba T, Oka N. Mutation Status in Phosphatase and Tensin Homolog Deleted on Chromosome 10 (PTEN) Gene in X Ray-Induced Insulinoma Cell Line Rin-5F . Pancreas 50(8), e66-e67, 2021.