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第5回市民公開講座 「ワイン用ブドウ新品種の育成」を開催しました
2025.09.12更新理大レポート

講演を行う星野卓二ワイン発酵科学センター客員教授

金子教授による試作ワインの解説

理科大学の卒業生の、宗海さんによる醸造設備の紹介もありました

参加者の皆様は、ふなおワイナリー名物「まるごと!マスカットソフト」なども楽しんでいました

2025.09.12更新理大レポート

講演を行う星野卓二ワイン発酵科学センター客員教授

金子教授による試作ワインの解説

理科大学の卒業生の、宗海さんによる醸造設備の紹介もありました

参加者の皆様は、ふなおワイナリー名物「まるごと!マスカットソフト」なども楽しんでいました
星野先生はまず、日本の西南部で栽培される赤ワイン用ブドウの課題について説明しました。高温多湿の影響で「色づきが悪い」「病害の発生率が高い」といった問題が多く、さらに農家の高齢化によって栽培管理が難しくなっていると指摘しました。
このような背景を受け、星野先生は日本特産の野生種「シラガブドウ」に注目しました。シラガブドウは高温でも着色性に優れ、管理に必要な労力が少なく栽培が容易という特徴があります。この特性を活かし、岡山名産の「マスカット・オブ・アレキサンドリア」と交配させることで、新たな赤ワイン用の新品種「マスカットシラガイ」を開発したことの説明がありました。
次にワイン発酵科学センター教授の金子明裕氏より、新品種「マスカットシラガイ」を醸造した試作ワインの解説がありました。参加者の方々は、金子先生のテイスティング指導を聞きながら、ワインの色や香り、味を確かめていました。
また、ふなおワイナリーのスタッフで、岡山理科大学卒業生の宗海(そうかい)ナミ氏(理学部卒業、ワインプロジェクト修了生)が、ふなおワイナリーにおけるワイン造りと、醸造設備の解説を行いました。
講演の後にはブドウ畑の見学も行われ、参加者はブドウ栽培やワイン醸造の現場を体験しました。地域資源を活かした農業の新たな可能性について学ぶ貴重な機会となりました。
次回の市民公開講座は10月25日(土)に開催され、「備前焼の魅力」をテーマに予定されています。